映画「スカイ・クロラ」
押井守監督最新作で、菊池凛子が声優を務める映画、くらいしか
事前に知らずに見に行きました。
どうも、友人の話を伺っていると、知らなければいけないことが多そうで、
難しそうだなと思いつつスクリーンに向かって二時間。
短くもあり、長くもあり、といったところでしょうか。
「若者に生きる意味を伝えたい」というテーマにそぐったのか、
考えていた以上にたんたんとした映画でした。
「キルドレ」と呼ばれる成長しない子供達が、代理戦争の中で何を
感じどういう選択をするのか?…そういう疑問符は無しで、ただただ
散文のように映像が流れてゆきます。
登場人物はアニメらしい描線の省略がされていて、全体的に線も絵も、
やわらかいタッチに抑えられています。
ただし、眼球は「ぐりっ」とメリハリが利いていて、そこが
ちょっと不気味でした。あんまりにも皆表情が少なくて、目の動きを
追うしか人の感情を読み取れないようにしてあるのかな、と思いました。
だから、メッセージを読み取る、という作業に抵抗がない人は、
眼球運動をはじめ、各所にちりばめられる細かい演出を観ることで
監督の姿勢とか、そういうものを読むのでしょうが、
私は眼が悪いのか、いまいちそういうものがわかりません。
「これは考えなければいけない映画だ」
と頭を準備しておかなければ、一過性のものになりかねない薄さが
とてもこわい。よくわからなくなるから。
ただ、テーマの「生きる意味」に関しては、言われていることは
うっすらつかめたものの、ちょっとぴんとこなかった。
原作を読んでも、たぶんわからないだろうから読みません。
後でその言葉を前にして考えると、
眼を充血させながら「楽譜を書くんだ」と言い世界堂で
シャープペンシルを選んでいた先輩の姿をふっと思い出しました。
押井守監督最新作で、菊池凛子が声優を務める映画、くらいしか
事前に知らずに見に行きました。
どうも、友人の話を伺っていると、知らなければいけないことが多そうで、
難しそうだなと思いつつスクリーンに向かって二時間。
短くもあり、長くもあり、といったところでしょうか。
「若者に生きる意味を伝えたい」というテーマにそぐったのか、
考えていた以上にたんたんとした映画でした。
「キルドレ」と呼ばれる成長しない子供達が、代理戦争の中で何を
感じどういう選択をするのか?…そういう疑問符は無しで、ただただ
散文のように映像が流れてゆきます。
登場人物はアニメらしい描線の省略がされていて、全体的に線も絵も、
やわらかいタッチに抑えられています。
ただし、眼球は「ぐりっ」とメリハリが利いていて、そこが
ちょっと不気味でした。あんまりにも皆表情が少なくて、目の動きを
追うしか人の感情を読み取れないようにしてあるのかな、と思いました。
だから、メッセージを読み取る、という作業に抵抗がない人は、
眼球運動をはじめ、各所にちりばめられる細かい演出を観ることで
監督の姿勢とか、そういうものを読むのでしょうが、
私は眼が悪いのか、いまいちそういうものがわかりません。
「これは考えなければいけない映画だ」
と頭を準備しておかなければ、一過性のものになりかねない薄さが
とてもこわい。よくわからなくなるから。
ただ、テーマの「生きる意味」に関しては、言われていることは
うっすらつかめたものの、ちょっとぴんとこなかった。
原作を読んでも、たぶんわからないだろうから読みません。
後でその言葉を前にして考えると、
眼を充血させながら「楽譜を書くんだ」と言い世界堂で
シャープペンシルを選んでいた先輩の姿をふっと思い出しました。