えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

:「AGHARTA」1~8 松本嵩春 

2010年04月06日 | 読書
ぴんとくる漫画や本が来なくてちょっと迷い中です。


:時々こういう漫画がある。
中身を読み込もうとしても、するっと絵が流れていってしまって、何か言いたげなのだが、
その実、何を語りたいかすら流されてしまっているようなものがある。
現在もヤングジャンプで連載の続く「AGHARTA」はややこしい。

どこかの未来のような都市を舞台に、純水がなければ生きられない繊細さと、
両手両足を鎖でつながれながらも大の大人をあっさり片付ける強靭さを併せ持つ少女
RAEL(リエル)と、暴走を続ける彼女の心の支えとなる少年ジュジュ。
少女と少年のつながりを軸に進む話は、織り込まれる要素の多さが絵もことばにも
組み込まれすぎて、巻を進めるごとに新しい話が出てくる。混乱するのは、伏線の
回収がその間殆どなされていないせいだろう。

読み勧められるほど話が極端に魅力的かというとそうでもないが、
絵に溢れる空疎な雰囲気と危うさが独特の引力を持っている。そこまでなのだが。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『戦国無双3』お話とゲーム... | トップ | 「よろこぶ」ということ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事