入札だと予定価格を漏らした、受注業者間で落札業者をあらかじめ決めていた、などの談合が問題になりますが、提案内容の総合評価で受注者を決める「プロポーザル」で、大田区は【サンディング調査】という、業者への事業の事前の意向調査を始めました。契約の条件のようなものを「値踏み」するというのです。そういえば、国債の引き受けも事前に「国債市場特別参加者」と呼ばれる20社に引受額や条件など(だと思うのですが)についての会合の場を設けています。(平成16年から)サウンディング調査が初めて行われたのが2018年の羽田空港跡地ですから、いずれも構造改革(民営化、地方分権、規制緩和等)以降のことです。区民への意向調査と言えば、抽象的で一般的な世論調査やぱうりっくコメントなど、区が誘導的な質問を作り、進めたい方向に誘導するか、意見を聴取して終わり、といった印象がありますが、どうやって引き受けてもらえるか、区が(程度はあるとは思いますが、)「譲歩」を前提に、意向を調査するというのも衝撃的です。区民のみなさんは、どう感じられますか? . . . 本文を読む
大田区立小学校の空調設備が故障し、真夏なのに9月にならないと大田区が修理してくれない、とご相談いただきました。
調べてみると、どうも、発注側=大田区の問題ではなく、生産と流通にその原因が見えてきました。
メーカーに在庫がないのです。
これは、空調に限らず、輸入に依存し、生産能力を持たない日本の産業構造の問題ではないでしょうか。
空調に限らない、衣食住エネルギーなど、命にかかわるすべての産品、サービスに関わる深刻な問題だと思いました。
その後、職員の努力もあり、少し修理が早くなったものの、「速やかに修理できた」状況ではありません(まだ修理できていない)。
なぜ、真夏に空調が壊れてもすぐに修理できないのか、日本の政治が作った社会システムは、ここまで来ています。
問題を共有し、一緒に声を上げていきたいと思います。 . . . 本文を読む
【小泉構造改革の官から民へ】の「効果」もあって、 全体の奉仕者より、民間事業者の方が力が大きくなってきています。
本来、憲法や法律から考えればおかしなことですが
これを問題ないと通そうとする政治家や官僚がいるのでしょう。
こうした中 無償化が行われると心配なのが、
議会や住民の関与が失われるのではないか、
ということです。
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SDG’sはいいことがたくさん書かれていますが、環境を守ることと経済成長を両立させなければなりません。ところが、環境を守らない経済成長は許されないイメージですが、意思決定の場面にいると、そうなっているとは感じられません。
経済成長は「必須」なのです。
環境を考えない経済成長ではなくて、環境”も”考えた経済成長、というわけです。
条例改正が提案された給湯設備の容積率不算入も、環境に配慮した給湯設備をつけさえすれば、特定行政庁(=大田区)の許可なく、給湯室などを容積率不算入にできる仕組みに変えた、ということです。国の法律改正ではありますが、自治体でしっかり歯止めにしていかなければならないと考え、賛成できませんでした。 . . . 本文を読む
令和5年第2回大田区議会定例会(第2日) 一般質問 奈須 利江議員(フェア民)
区民から見えない公共施設の現状とあり方について・人口減、少子化高齢化、税収減でも増えて心配な大田区の公共施設整備計画について・財政規模拡大に連動して増える箱モノ・開発費が区民生活に及ぼす影響について
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東京都の給与所得者の2人以上世帯の平均収入は都道府県別で1位です。
税や社会保険料をひいた手取りは3位に下がります。
平均では3位ですが、可処分所得40~60%の中央値だと12位に下がります。東京は、一部の高額所得者が平均をあげていると言うことだと思います。
さらに、東京都は、基礎支出「食費や光熱水費や住居費」が最も高いので、可処分所得と基礎支出の差をひくと下から42位という国交省の調査があ . . . 本文を読む
田園調布せせらぎ公園に1300本の樹木を切って文化施設を建設した大田区は、さらに体育館も建設しようとしています。知った住民が、緑を守りたい、豊かな自然環境に囲まれた住環境を守りたいと、議会、大田区に声を上げ続けています。テレビに取り上げられ、署名も3000通を超え、さすがに、住民意見が大きくなり、ワークショップ開催を決めたのは良かったのですが、参加者の半数は、大田区が選考した団体の代表などで、公募の区民も抽選ではなく、大田区が選考しています。結論ありきのワークショップに見えましたが、さらにワークショップで大きな問題がおきました。 . . . 本文を読む