田園調布せせらぎ公園に1300本の樹木を切って文化施設を建設した大田区は、さらに体育館も建設しようとしています。
公園の整備計画を知った住民が、緑を守りたい、豊かな自然環境に囲まれた住環境を守りたいと、議会、大田区に声を上げ続けています。
テレビに取り上げられ、署名も3000通を超え、さすがに、住民意見が大きくなり、ワークショップ開催を決めたのは良かったのですが、参加者の半数は、大田区が選考した団体の代表などで、公募の区民も抽選ではなく、大田区が選考しています。
結論ありきのワークショップに見えましたが、さらにワークショップで大きな問題がおきました。
ワークショップをコーディネートする事業を受託した業者が、体育館建設を反対する住民に対して発言を制限したり発言を誘導したりしたのです。
大田区は、コンサルは中立な立場でワークショップを運営すると説明しましたが、
せせらぎ公園第三回11月28日に開催されたワークショップで、コーディネーターを務めたコンサルが
「今後も協議を続けてほしいとか、建てるならこういう条件でとか、そういうことしかこの場では言えないでしょう」
といった趣旨の発言をしたそうです。
そして、
「どうせ体育館は建設されてしまうんだから 今のうちに希望の場所を言っといたほうがいいよ。」
といったことを言われ、仕方なく候補の中から場所を言ったら、終了前に「録音していますから」とまるで、誘導して得た発言を合意のように扱っていたそうです。
委員会で、これを合意とすることは無いこと。
を確認しました。
この間、このコンサルは、大田区に批判的なことを言いながら住民運動の中に入り込み、住民を安心させてきました。
大田区が、コンサルに住民運動を懐柔して沈静化させる、ワークショップで住民の発言を制止する、ことを求めたのか聞きましたが、大田区は否定しています。
そうなると、コンサルが大田区の意をくんで良かれと思ってやったという事でしょうか。
委員会で、こうしたコンサルの下での住民の発言を、合意としないことを確認しましたが
いずれにしても、そんなコンサルのコーディネートのもとで行われたワークショップが有効と言えるでしょうか。
そもそも、ワークショップでは、公園の維持管理を担う業者が、区民代表として参加していますが、業者として選考された時点で、ワークショップのメンバーから外すべきだったと思います。
大田区は、一区民として参加発言していると言っていましたが、個人とその属性を分けることは不可能だと思います。