今年の大田区の予算に「便利や魅力」という言葉が入りました。数年さかのぼりましたが、初めてではないかと思います。便利や魅力という付加価値をつければ、その分、コストは高くなります。税金で担う公共システムに便利や魅力をつければ、他に使う財源が減るか、税金負担が大きくなって増税です。
便利や魅力は、プライベートな暮らしでは、こだわりたい部分でもありますが、いざ、介護を受けようと思ったら、1000人も待っていて施設に入れなかったり、特養だと安いのかと思ったら、年金ギリギリで、一緒に暮らす家族が生活を切り詰めなければならない、といったことが、意外にも中間所得層で珍しくなくなっています。 様々な税金の控除が減って、消費税も介護保険料も医療保険料も上がって、額面からみれば、中間から上の所得層に負担を大きくしているからです。そういう状況を見ている私としては、便利のための蒲蒲線や魅力のための駅前再開発の前に、すべきことはたくさんあると思っています。 . . . 本文を読む