初当選した2003年から今日まで、私が議会で取り上げてきたことをふり返りますとその多くが、新自由主義的政策の問題だったことが見えてきます。
2003年ごろと言えば、ちょうど、小泉構造改革による新自由主義的政策が動き始めた時だったのです。
国では、小泉構造改革の新自由的政策が格差と分断を生んだという問題意識から、新しい資本主義実現会議が開催されて、今年6月には「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」が出来上がっています。
ところが、小泉構想改革の新自由主義的政策が格差と分断を生んだという問題意識は私も同じなのですが、「グランドデザイン及び実行計画」からは、格差を是正する方策が見えてきません。何が格差をまねいたか、実際自治体がどう税金を使ったか、その分析ができていないからだと思います。
政策のどこに問題があったのか、解明できず対症療法になれば、問題はさらに悪化します。
小泉構造改革と言えば、
国から地方への地方分権で三位一体の改革
官から民への民営化、
そして規制緩和が大きな3本柱だと思います。
これらで、何が起きたかと言えば、地方分権の三位一体の改革で、地方自治体大田区が使える財源が大幅に増え
官から民への民営化と規制緩和で税金を使うルールが変わりました。
税の大切な機能の一つは、社会保障で格差を是正することですが、増税や増収で地方に厚くなった財源が社会保障に使われなかったことが、格差拡大の要因のひとつになっていると思います。
しかも、いま、税金の使い途の決め方まで変えようとする新たな段階にきています。
そこで、小泉構造改革が大田区に及ぼした影響についてあらためて考えたいと思います . . . 本文を読む
特別職の特別給の引き上げ議案に反対し、職員給与の引き上げに賛成しました。
公務員給与の改定が、官民格差の是正になっていることが、結果として民間との給与引き下げ合戦になっていることが見えてきているからです。以下に、議案名を記し、理由について掲載します。第105 議案 大田区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例
第106 議案 大田区監査委員の給与等に関する条例の一部を改正する条例
第109 議案 大田区教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例
第110 議案 大田区議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例
第108 議案 会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例
の給与、給料、報酬等に関する各条例改正に反対
第107 議案 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
に賛成の立場から討論いたします。
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蒲蒲線の問題について取り上げました。どれくらいの利便性をいくらで負担するか、区民への説明や合意がない蒲蒲線。便利になる一方、いくらで負担するのか、みんなで考えていかないと、際限なく税負担が広がります。 . . . 本文を読む