池上の旧トーヨーボールの解体・アスベスト除去工事が始まったことは既にお伝えしています。
先日、中皮腫・じん肺アスベストセンター・(社)神奈川労災職業病センター・近隣住民および私で環境保全課を訪れ、法で義務付けられている事前調査について確認をしてほしいと申し入れました。
大田区が確認したところ不十分な部分があり、現在、工事がストップしています。
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旧池上トーヨーボールの解体・アスベスト除去工事が始まりました。
解体請負業者は、9階天井裏・煙突・配管・階段部分にアスベストが見つかったと区に説明しているようです。
しかし、
①トーヨーボールが建築された昭和40年代はアスベストを大量に使用していたこと。
②ボーリング場は、防音のためアスベストを大量に使用しているケースが多いこと。
などから、どのような調査をしているのか確認してほしいと要望に行きました。
特に、今回のケースでは、建物の図面が無いと業者が言っているため、確認の方法が気になります。
そこで、アスベストの被害者救済や調査研究を行っていて、厚生労働省や国土交通省のアスベスト関連の審議会などの委員も出している「中皮腫・じん肺アスベストセンター」労災被害者の支援活動を行っている「(社)神奈川労災職業病センター」・近隣住民および私で環境保全課を訪れ、今回の解体・アスベスト除去工事の解消されていない不安な部分について説明しました。
名古屋や大井松田の旧トーヨーボールの事例についての建物内部の大量に使用されているアスベストの写真をお見せしながら、今回の解体工事において確認すべきポイントをお伝えしました。
大田区が動いた結果、業者の説明に不十分なところがあったということで、現在、工事がストップしています。
明日、近隣住民が業者を呼び説明会が開催されます。十分なリスクコミュニケーションにより、住民の不安が取り除かれ安全な工事が行われることを望みます。
アスベスト、我が家の7歳児もトーヨーボールが壊されると知ってから「壊す時は、毒が出るから、お家にいられないよ。」と1年以上も言っていました。7歳でも体に悪い物はわかるんです。
ところが、既に9階部分の解体は済んでいると!
工事停止ではない、と言い張る施工業者。
目黒区の都立大学トーヨーボールは、業者が嫌がって取り壊しが出来ない、とその当時地元で話題になりました。
各地のトーヨーボール廃墟、アスベスト問題がありながら、池上トーヨーボールにはアスベストが使っていないはずなどない、と懸念しております。
アスベスト調査が目視であり、それを自信満々に威嚇するように話す施工業者には呆れました。
再度説明会を、という問いにも、あからさまな態度でしたね。誠意のなさを悲しく思います。
今の状態で現場が放置になることは避けなければいけないことだと思いますが、スムーズに仕事が進む為にも、誠意のある仕事、コンプライアンスに反することのない対応を望みます。
今日は彼等を「お招き」したという主旨でしたので、プリントが足りなかったり、ホチキスで留めていなかったりという事務的な不手際には目をつむります。
が、彼等の言動には、地域住民を納得させる何もなく、法ギリギリですり抜けようという感が見え見えでした。
こども達の未来の為、安全で健全な暮らしを手に入れる為にも、今回は闘わねば、と感じた2時間でした。
皆さんの関心を「法律や条令に書いてないから」と一蹴する業者の姿勢には疑問を感じます。
法律は最低限のルールのはずですが、法律を破りさえしなければ良いという意識が、この件に限らずまんえんしているように感じます。CSRなんてお題目ですね。
そもそも、住民が必要なことが法令に規定されていなければならないのですが、日本は?大田区?は、まだまだ。法律や条例を作る側の行政も議会も住民サイドに立っていません。
でも、なんと言っても「住民パワー」に勝るものはありません。
子どもたちの未来のために「闘い」ましょう!
返事如何ということになります。