大田区議会議員 奈須りえ  フェアな民主主義を大田区から!

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「食の安全を守る人々」上映会で山田正彦さんと対談をして考える日本の農と食の安全

2022年12月13日 | ├食・農業

「食の安全を守る人々」の上映会を行いました。
上映のあと、山田正彦さんと対談を日本の農業や食の安全についてお話をうかがいました。

 

映画では、遺伝子組み換え作物に使用されている農薬などからの健康被害の事例をもとに、遺伝子組み換え食品に警鐘を鳴らしている方たちの運動について紹介していました。

海外では、規制が始まっていたり、使用禁止にしている国もあるそうです。

 

ところが、日本では、逆に使用基準が引き上げられています。

日本は、食料を海外に依存している部分も多いのですが、輸入食品は、長期間の輸送からカビなどを防ぐため、小麦などに収穫後の防カビ剤が散布されています。

また、来年の4月からは、遺伝子組み換えの表示が厳格化され、遺伝子組み換えの混入がない場合のみしか「遺伝子組み換え不使用」の表示ができなくなります。

今は、5%以下の混入なら、遺伝子組み換えでないと表示できますから、遺伝子組み換えの食品と混入をできるだけ避けている食品との差別化が難しくなると思います。


そうした現状から、学校給食を国産小麦にしたり、ホクレンではランドアップという農薬の使用を廃止したりする動きも出てきているそうです。

アスベストは、海外で有害であるとわかって使えなくなったのに、メーカーは販売自粛するのではなく、規制の無い日本などに、長い間売られ続け、被害を拡大させています。

私は、長い間アスベストに取り組んでいるので、日本で売られているからと言って、安全だという保証はないのだと、その経験から思っています。

アメリカなどでつくられている遺伝子組み換え食品ですが、こうした流れもあり、オーガニックの売り場が大きくなってきています。

アメリカで売れなくなっている遺伝子組み換え食品や農薬など、自国で売れない分、日本にたくさん売ってもうけを確保しようとしているかもしれません。

そうなると、日本に入ってくる食品の安全も、また、日本でつくられる農産物の安全も守ることが難しいということです。

農産物の自給率が下がり、グローバル化に伴って、自国の国民の食料を自給できない日本が、食の安全を確保するのは、本当に難しい時代になっていると思います。

 

自給率をあげ、農薬などから日本の食の安全を守ることが大切だと思いますが、日本の農業政策や、食の安全を守るしくみは、逆の方向に進もうとしています。

まるで、外国の食品会社や、農薬会社のために日本の制度がつくりかえられているようです。

日本の農業の生き残る道は、有機しかないと言っている方たちがいるそうです。

国のコメの買取価格が下がり、米を作って売っても生活できるだけの収入を確保できないからです。

 

有機だと売値は2割アップになるので、学校給食を有機にすると、こどもの安全も日本の農業も守れるというわけです。


大田区の給食は、化学調味料を使わず、だしをとって丁寧に作っています。
学校に給食室があって、あたたかい給食を食べられます。

こうした背景には、こどもの食を大切にする保護者や先生の努力があったと思います。

いま、学校給食は私費会計です。
お上にまかせず、保護者や先生の努力で培った大田区の給食の良いところを守るためには、
お上まかせでない、一人一人の声が大切だと思います。

悲しい現実を知って、まずは、自分自身や大切な人の健康を守ることから始めたいと思います。


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