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行政改革という言葉を突きつけられて、行政も様々な角度から改革を求められるようになりました。
一方で、両輪とも言われている議会はどうなのかといえば、これからの課題であると言えます。
今、私自身、生活者ネットワークの中、議会改革というテーマで定期的に集まり、学習を重ねています。
一般に、議会改革は、有権者にも問題点が見えにくく、争点として取り上げにくいことから、費用弁償や政務調査費など、一部の問題を除いては、表面化して来ませんでした。
市民参加を進め保障していくためには、議会改革は避けて通れません。
これまで、私たちが市民参加としてとらえてきたほとんどは、市民の行政参加であり、最も典型的な議員の選挙という政治参加以外の政治参加の機会を充実させていく必要があります。
小金井市では、議会のCATV放送についての行政視察をきっかけに、議会改革を進めていくべきであるという機運が高まり、平成13秋に議会改革を進めていくことを決定しました。
具体的には、調査項目に基づき選出された提案委員が現状・問題点及び改善策を提出→事務局経由で各委員に送付→提案に対する意見要望を提出→事務局が提案内容意見により調査票を作成し各委員に送付→各委員がそれを受け事前調査という過程を経て、委員会審査を行っています。
調査項目には、以下のようなものがあげられています。
1.本会議の質問の仕方
①対面式質問について
【解説】現在、質問は大田区議会でもそうですが、本来、行政に向かって
すべきところが議員に向かって行われている
②一問一答方式について
【解説】大田区議会でも、予算・決算特別委員会以外は、質問をし終えた後
答弁を得る形になっている。これを、質問の都度答弁を得る形に
するかどうかの検討
③本会議の速記者配置見直し
【解説】会議録を速記者を配置せず、テープ反訳による記録に変更する検討
④公聴会・参考人制度の活用について
【解説】重要な案件の審査にあたっては、公聴会を開催して市民の声を
反映させる必要がある。また、第三者の意見を聞くため利害関係人
或いは学識経験者などを参考人として出席を求め委員会審査の参考 とする。
⑤請願・陳情代表者の委員会等での発言について
【解説】請願・陳情代表者から発言の申し出があった場合、委員会の場で発 言してもらう。
⑥傍聴席の資料配布について
【解説】実費負担でコピーサービスを行う
⑦議員定数の見直し
⑧議会における市民参加のあり方について
これらの調査実施にあたっては、
1.全会派一致で結論を得たものについて実施する
2.前倒しで改革可能なものは、報告前でも実施する
3.調査検討事項については部局からも意見を聴取する
などの確認事項のもと行われたため、不一致になり実現していないものもありますが、現状の課題を明らかにし、改善していこうという議会全体の姿勢は、大きく評価できるものです。
昨今は、自治基本条例の中に、議会という項を設け、議会への市民参加を確保する動きもでてきています。
細かい、議会改革の課題については、今後、機会あるごとにふれていきたいと思います。
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8日難しいんです。
うかがう機会がありました。
ネットの新春のつどいと、
浅野さんの著書
「疾走12年 浅野知事の改革白書」
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二度あることは三度ある!か!!