過去の私の活動報告を検索していたら、広告代理店の販売戦略を紹介いただいた千葉大教授倉阪秀史先生の講演を聴いた時の記録をみつけました。
非常に興味深かったので、もう一度あらためて、掲載しようと思います。
広告代理店の販売戦略に
1. もっと使わせろ
2. 捨てさせろ
3. 無駄使いさせろ
4. 季節を忘れさせろ
5. 贈り物をさせろ
6. 組み合わせで買わせろ
7. きっかけを投じろ
8. 流行遅れにさせろ
9. 気安く買わせろ
10. 混乱をつくり出せ
の10か条が有ったそうです。
講演では、これが、まさに、大量生産・大量消費であり、結果として大量廃棄につながっている。
この発想の根底にあるは、消費は所有権の移転であるという考え方だが、
これまで製品として提供していたものをサービスの提供としてとらえると
モノの長寿命設計と循環利用が本格化する、と期待しておられました
この考え方をサービサイジングというのだそうです。
「サービサイジング」という発想~第15回とことん討論会①~ - 大田区議会議員 奈須りえ フェアな民主主義を大田区から! (goo.ne.jp)
この時の報告は、経済産業省のリンクを貼っていましたが
リンクは切れていて、経済産業省のHPを探しても、サービサイジングの
ページにたどり着くことはできませんでした。
サービサイジングには一定の要件が必要で、
前提があってこそうまく行くものなのだそうです。
自転車、自動車など、いま、まさに、シェアエコノミーの時代に入ろうとしています。
私たちが、所有せず、消費だけの人になった時、価格は、提供側にコントロールされないでしょうか?私たちの権利は誰がどう守るのでしょうか。
当時、良いなと思った仕組みですが、企業が大資本化し、社会全体が、所有しない社会に向かっている今見ると、コストが削減されたとしても、消費者の権利は守られるのか、という別の問題がみえてきます。