区長が自分で作った多選自粛条例を廃止する議案を提出しました。来年の4月に行われる区長選挙に出たいからだそうです。
議会初日に大勢の傍聴者がいるなあ、マスコミも?と思ったら、自民党の代表質問で、進退を問われ、来期も区長になりたい意思表明をし、松原忠義区長自らがお出しになった「多選自粛条例」を廃止することが伝えられました。
通常、議案は、議会開始前に発送されます。
出されてすぐに態度(賛否やその理由)を決められないからです。
もちろん、提出する側も、時間をかけてその議案の持つ意味や効果について考えますし、当然出したからには賛成してもらいたいので、あらかじめ余裕をもって出すわけです。
ところが、多選自粛の廃止条例は、
①第四回定例会の議案発想が終わったあとの
②自民党が代表質問して、区長に進退への質問に答える形で表明されています。
区長は、熟慮に熟慮を重ねた結果と言っていますから、
①出すタイミング
②出し方
も熟慮を重ねたのでしょう。
・出るべきか出ざるべきか
よりも、です。
4期目を想定したと思われる動きは、そこここにみられますし。
この議案の審議は、昨日の総務財政委員会で行われました。
議案の態度(賛否)は、12月3日月曜日の総務財政委員会で大きな会派の態度は明らかになり、議会が、来年の区長選で松原忠義区長を推すのか、そうではないのかも明らかになると思います。
区長も、否決されるかもしれない多選自粛条例廃止議案を出せば、区長選挙に大きな痛手ですし、出るからには、それなりの値踏みというのもしている可能性がありますから、廃止が可決される可能性は高いのではないかと思います。
区長選挙があることも知らない区民がたくさんいる今の状況で、こういう風に始まっているのですね。
区民のみなさんは、どう思われますか?
奈須りえの多選自粛条例を提出したときの意見は、過去のブログを参考にしてください。
いま、こうして廃止議案が上程され、今考えることもたくさんあります。
議案上程時の質疑をいかに記します。答弁は、およそなので正確ではありません。私の受けた印象とお考え下さい。
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第108号議案「大田区長の在任期間に関する条例を廃止する条例」について質疑します。
昨日は大勢の傍聴者の前で次の期も引き続き区長の任につく意思を明らかにし、後尾自身で提案した多選自粛条例を廃止する発言がありました。
奈須りえの質疑
区長の答弁
・多選を良しとしなかったにも関わらず、なぜ、継続すると決めたのか。
多くの人から押されたから、ではなく、上程時にお考えだった多選の弊害は、あるのか、間違いだったのか、なくなったのか。
なくなったとすると、なぜなくなったのか。多選の弊害がなくなったことを示すことができるのかお答えください。
多選の弊害はなくなっていない。初心でがんばる。
・仮に4期目になった場合、条例が想定している多選の弊害をどのようになくすのですか。
いまも、当選したときと気持ちは同じ。初心でがんばる。
・区長はご自身が提案した多選自粛に関する条例の存在をご存じのはずですが、どうして、計画的に廃止条例の準備して発送せず、議会2日目に突然出されたのですか。
熟慮に熟慮を重ねた結果。
・議会の私的使用にはあたりませんか
あたらない。