大田区議会議員 奈須りえ  フェアな民主主義を大田区から!

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統一地方選挙が終わり、選挙カー・ポスターなど選挙のあれこれについて考える

2015年04月23日 | 2015統一地方選挙

百害あって一利無し的な言われ方もする選挙カーなど、選挙あれこれについて考えてみました。

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当事者になって初めて、選挙制度のおかしさに気付かされました。


政策を伝えたいのに、選挙期間中は、チラシを配布できなかったり、ポスターは、はがさなければならなかったり。

【チラシ配布禁止】

確かに、金にまかせてチラシをたくさん配布できる候補者とそうでない候補者で差が生まれるのは不公平ですから、選挙期間中のチラシ配布を制限するのは「理にかなっている」のですが、それは、「選挙期間中の選挙」が政策選択できる状況にあるのが前提でしょう。

ところが、選挙期間中に政策をお伝えする手段は、

①公設掲示板
②選挙公報
③HPやブログ
④遊説
⑤選挙カー
⑥口コミ

くらいでしょうか。

①公設掲示板

公設掲示板を見ても分かるように、あの65人の中から一人を選ぶことは困難です。

②選挙公報


ところが、かんじんの選挙公報はスペースが小さくて、



ほとんど、伝えたい情報を伝えることができません。

だいたい、日本の地方政治も、政党政治、会派至上主義で、政党ごと、会派ごとひとくくりで動きますから、政党や会派で政策を伝えても良いように思いますが、選挙公報は個々に出されます。

個人選挙なのです。

ところが、公設掲示板を見ても分かるように、あの65人の中から一人を選ぶことは困難です。

スペースも小さいから政策の内容を細かくお伝えすることも難しい。

結局、待機児頑張ります!すみやすい大田区にします、といった「スローガン」になってしまい、政策を伝えることはできません。

ちなみに、2年前の小金井市の選挙公報です。スペースがかなり大きくとられています。
大田区でこれをすると、今回、65人を3×4×6ページで掲載していた選挙公報が、17ページになります。どこのページに掲載されるかで有利不利が出てくるかもしれません。



6年前はこうだったそうです。↓


③HPやブログ

ネット選挙が解禁になったから、HPに書けばいいでしょ!と思われている方もいるかもしれませんが、ネット環境にない方、自らの意思で検索してたどりついた方にしか情報を提供することはできません。
しかも、全ての候補者にたどりつくのは至難の技ですし、公示されてからの1週間で調べろというのも大変です。


④遊説

遊説は、選挙期間中、メッセージを伝えるためにとても大切なことです。

ただ、みなさんお忙しいので、なかなか、全てを聞いていただくのは難しい。
ウルサイと言われてしまうこともあります。

それでも、信号や踏切を待っている間。電車を待っているホーム、駅前の広場を歩いている1分か2分の間に、メッセージが届くのように工夫します。

名前の連呼になる候補者もいます。


⑤選挙カー

うるさい迷惑となりがちの、選挙カーも遊説も、ほかの手段で候補者の政策情報が提供できればいいのですが、現状は難しい。

悪名高い選挙カーですが、いまのしくみでは、これも、立候補していることをお伝えし、選択肢のいくつかの中に入れていただくためには重要なツールになっています。

現状の政策選択できない個人を選ぶ選挙では、政党にたより、名前を連呼し、目立つようにしなければ、選択肢にすら入ることが難しい状況です。

仮に、これを、遊説ダメ、選挙カー無しにしてしまうと、ただでさえ、地盤看板カバンと言われますが、さらに事前ポスターをたくさん貼れる力(財力や組織力など)がある、お金をかけてチラシを作り、お金や組織でチラシを配布できる大きな政党やお金持ちが有利になってしまうでしょう。

政策で議員を選ぶ状況を作るためにどうしたら良いか、考える時にきています。

 


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