大田区議会議員 奈須りえ  フェアな民主主義を大田区から!

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最低賃金は全国一律で良いの?グローバル時代の、働く人の賃金確保はどうあるべきか

2024年02月10日 | 新自由主義

とりとめない話です。

 

日本は地域別の最低賃金を採用しています。これを全国一律にしようという動きがあります。東京は物価も地価も高いから、最低賃金は他自治体より高くなっています。ところが、実際には、これが抜け穴となり、最終的なしわ寄せは、現場で働く人たちにきています。

それでは、全国一律賃金は、働く人を救うでしょうか。

理屈は、東京並みの賃金を全国に、ということかも知れませんが、どう考えても、全国一律賃金にすれば、物価の高い都心部に暮らす人たちには、不利益が及びます。

最終的に、全国一律の物価にすればよい?
そこがゴールなのでしょうか。

日本という国をひとくくりにとらえ、日本をひとつの労働と消費のかたまりととらえれば、これほど効率的なことは無いでしょう。

 

グローバル資本は、そう考えているのかもしれません。
人物金の国と国の障壁を取り除いたら、日本の中まで均質になってきています。

 

元受けが下請けに発注するときに、単価が安くて東京に事務所を置けない業者が増えています。
大田区の建設工事、東京都の道路工事で、東京以外のナンバーの車を見ることも珍しくなくなりました。

仕事を受けた業者のものとで働く人が、東京の賃金をもらえるように、というのが全国一律賃金の流れかもしれません。

十分な単価で受け、下請けに発注する元受け、下請け、その下の、、、

働く人を守ることは大切ですが、この構図を、そのままに、対症療法=全国一律賃金の向こうに待っている、全国一律賃金、全国一律物価、、、、その背景にある、自然も文化も伝統も失われた無機質な社会を私たちは望むのか、、、

 

もうだいぶ、壊されていますね。

 

本当は、こういうことを国政政党は考えて取り組んでほしいです。

 

 

地方分権で、地方らしさと言いながら、規制緩和で最も地方らしい一次産業を投資の対象にし、自然から乖離した「工業」に変えてしまいました。

全国一律メニューの再開発は、自治体間競争をあおっていますが、結局同じ再開発のメニューですから、街並みも似通り無機質な風景に染まってきています。


みんなちがってみんないい、という金子みすずの詩は流行りましたが、補助金という金と資本主義経済というしくみは、一番違いの大きな、自然や風土の違いさえ許しません。

 

私たちが望む社会は、べつのところにあるのではないか、私たちに考える余地さえ持たせず、規制緩和が進むことが恐ろしいです。

 

女であること、男であること、さえ、女らしさ、男らしさという風にとらえ、許されない、というのもおかしな話だと思います。

 


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