感染者の数ばかりが
連日繰り返されていますが、こんな知見を
見つけました。
人のウイルスの数ばかりではなく、住まいや生活様式や
栄養・衛生状態も重要で、これらの条件がそろわない
ようにすることが感染症を防ぐことになると言っているのです。
環境省 地球温暖化と感染症 2ページ
一般的には、次のような条件があると、
感染症にかかりやすくなります。
・ 人の体に侵入する病原体の数や侵入の機会が多い
・ 病原体の自然宿主や媒介する生物(媒介動物)が多い
(注:媒介動物なしに感染する感染症もあります)
・ 病原体が侵入しやすい居住空間や生活様式である
(ウイルスや媒介動物などと接触しやすい)
・ 公衆衛生の状態がよくない(栄養、衛生状態が悪い)
つまり、私たちが暮らす地域の中で、これらの
条件がそろわないようにするための対策が重要とな
ります。
環境省 地球温暖化と感染症
この冊子は、
2005~2006年に開催された「地球温暖化の感染症に係る影響に関する懇談会」の
検討結果をもとに作られています
古くは、ヨーロッパでコレラが流行したとき
ドイツのペッテンコーファーという衛生学者は
コレラの発病のためには
病原体、環境、体質
の3つの因子がそろわなければならない
と主張したそうです。
感染症から健康や命を守るには、
清潔な環境や栄養や運動なども
大切で、
ウイルスがあっても
体内に入りにくい環境や習慣
体内に入っても発病させない健康な状態
なら発病しないという事だと思います。
その後、諸説あるものの、
ペッテンコーファーは、コレラ菌を飲み
下痢を起こしたものの脱水症状を起こさなかった
そうです。
わずかな数のウイルスが唾液から見つかった陽性者を
=感染者=患者と呼んで、人数を発表するばかりで
なく、ウイルスがあっても発病しない環境や健康状態を
つくるための情報発信があまりにも少ないと思います。
コロナがパンデミックと言われ始めたころ読んだ
井上栄氏の感染症という本に、
「感染症」井上栄著 中公新書 - 大田区議会議員 奈須りえ フェアな民主主義を大田区から! (goo.ne.jp)
日本の生活に、手洗い、箸を使う、お風呂に入る、など、病原体がうつりにくい条件が組みこまれているという指摘があったことを、あらためて思い出しました。
当時も、日常から清潔を保っていることの大切さを確認しましたが、
再掲します。