
キンケクチブトゾウムシ Otiorhynchus sulcatus (北海道)
[分 布] 北海道・本州
[食 樹] シクラメン・ベゴニアなどの園芸植物など
[時 期] 4月~11月
※ 体長は約8㎜~13㎜前後のゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科に属する甲虫。
北海道・本州に分布し、平地~山地まで幅広く見られ個体数は普通。
中央ヨーロッパ原産の移入種で世界各地に広がり国内では1980年に静岡県(シクラメンより発生)、
1993年に札幌市で初確認されており、さらなる分布の拡大が懸念されている。
※ 北海道への侵入経路については明らかでないが農園のシクラメンから幼虫の発生が確認されている。
キンケクチブトゾウムシは花や木、野菜や果物などを広範囲に加害する重要害虫とされている。
加害が確認された植物種は広範囲に及ぶことから今後の被害の拡大が心配されている。
体は黒く、上翅に小さい黄褐色の斑点(毛の塊)がまばらに見られる。
後翅は退化して飛ぶ事が出来ず、歩いたり物流により分布を拡大していると思われる。
飛ぶ事は出来ないが夜間灯火の下などで見つける事も多い為、光に集まる習性があるのかもしれない。
キンケクチブトゾウムシは雌が単体で産卵する、単為生殖を行う。
成虫は年1回5月~6月頃に発生し、越冬態は成虫および幼虫(成虫は落葉下や枯草の隙間など・幼虫は植物などの土中根元)
成虫の生存期間はおおよそ2年以上の様で小柄な割に長寿なゾウムシです。

札幌市内の森で見つけたキンケクチブトゾウムシ

アスパラに付いていたキンケクチブトゾウムシ
本日は当ブログにご訪問下さりありがとうございます。
また明日もどうぞ、宜しくお願い致します ・・・


