こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
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ゴマダラモモブトカミキリ

2021年12月11日 |  ●カミキリムシ科


ゴマダラモモブトカミキリ Leiopus stillatus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] サワグルミ・ブナ・シデなどの広葉樹各種・モミ・カラマツなど
[時 期] 5月~8月
※ 体長は約7.5㎜~11.6㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、低山地~山地に生息し個体数はやや少ない。
日中に広葉樹や針葉樹の枯枝または伐採木などで見られる。
夜間灯火にも飛来する為、外灯付近で見られる事もある。
灰色の上翅には黒いゴマダラ模様が目立ちます、斑紋には若干の変異があり
上翅後方に黒帯の様な模様が出る個体も見られる。

※ 近似種のゴイシモモブトカミキリ・ミヤマモモブトカミキリによく似ている為同定には注意が必要。
ゴイシモモブトカミキリ・・・前胸側部にある突起の内側にもう1対の瘤状の突起がある(ゴマダラモモブトは前胸側部の突起のみ)
ミヤマモモブトカミキリ・・・ゴマダラモモブトカミキリに比べ、♂の腿節がより太い・♀の腹部末端節がより短い



山地の針葉樹の伐採枝で見つけたゴマダラモモブトカミキリ



同じく山地のトドマツらしき倒木の樹皮で見つけたゴマダラモモブトカミキリ



更に同じポイントにて、トドマツの伐採枝で見つけたゴマダラモモブトカミキリ


 
左:♂ 足の太ももにあたる部分(腿節)が太い
右:♀ 足の太ももにあたる部分(腿節)は♂よりも細く、腹部末端では産卵管が長く突出する


 
 
 
 
 
北海道のゴマダラモモブトカミキリの写真


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セマダラコガネ

2021年12月10日 |  ●コガネムシ科


セマダラコガネ Exomala orientalis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 様々な植物の葉・花粉(幼虫は根を食害する)
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約8㎜~14㎜前後のコガネムシ科スジコガネ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布し、平地~山地まで幅広く見られ個体数も多い。
成虫の発生は年1回で6月~8月に多く見られその後、産卵に孵化を得て幼虫で越冬する。
セマダラコガネは日中に良く見かける昼行性だが、稀に夜間に灯火などへも飛来する。
国外では農業への被害が大きく影響を及ぼしたことから『オリエンタルビートル』とも呼ばれている。
上翅の斑紋の変異が著しく、様々な模様の本種を目にするが時に真っ黒なタイプ(下記写真参照)も出現する事がある。
♂の触角先端は3つに分かれており、♀よりも長く扁平で扇状に広げている事が多い。



斑紋の変異が様々で、今後は色んな斑紋を撮影するのも面白そうです



真っ黒なタイプのセマダラコガネ(ハマナスの葉上にて)



バラ科植物の花でも見られた、頭部が紫色に輝く綺麗な個体



草原の葉の上で休んでいるセマダラコガネ



様々な植物を食害するため札幌市内でも至る所で目付くコガネムシ


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キボシマダラカミキリ

2021年12月09日 | 探索日記(生物)




キボシマダラカミキリ
北海道のみに分布するカミキリムシで、体長は10㎜~14㎜前後。
ホストはカワヤナギナなど。
ヤナギの生える明るい環境を好み、局地的で個体数もそれほど多くはない。
今年ようやく産卵行動を撮影する事が出来た。


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オオキカワムシ

2021年12月08日 |  ●その他科


オオキカワムシ Pytho nivalis (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] エゾマツ・シラビソなど
[時 期] 6月~7月
※ 体長は約14㎜~21㎜前後のキカワムシ科に属する甲虫。

北海道・本州に分布し、亜高山帯の山地で見られ局地的で個体数は少ない。
体は光沢の強い黒色~暗褐色で、頭胸部の点刻は弱く頭部の凹みは強い。
前胸背板中央部は広く陥没し、その側方は強く隆起するが中央部辺りに切れ込みを有する個体が多い。

近似種のクロキカワムシ(北海道~九州に分布)は光沢は弱く頭胸部の点刻は強い。
また頭部の凹みはオオキカワムシよりも弱い。
前胸背板は1対の深い横溝と1本の中央溝を有し横溝の側方は一様に隆起する事で区別する事が出来る。
オオキカワムシが亜高山帯の山地で得られるのに対しクロキカワムシは亜高山帯以下の
比較的低い山地で得られている。



山地の針葉樹の樹皮を歩いていたオオキカワムシ



針葉樹の倒木で見つけたオオキカワムシ









オオキカワムシの標本



オオキカワムシを採集した針葉樹(エゾマツかアカエゾマツのどちらか)


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キンケクチブトゾウムシ

2021年12月07日 |  ●ゾウムシ科


キンケクチブトゾウムシ Otiorhynchus sulcatus (北海道)

[分 布] 北海道・本州
[食 樹] シクラメン・ベゴニアなどの園芸植物など
[時 期] 4月~11月
※ 体長は約8㎜~13㎜前後のゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科に属する甲虫。

北海道・本州に分布し、平地~山地まで幅広く見られ個体数は普通。
中央ヨーロッパ原産の移入種で世界各地に広がり国内では1980年に静岡県(シクラメンより発生)、
1993年に札幌市で初確認されており、さらなる分布の拡大が懸念されている。
※ 北海道への侵入経路については明らかでないが農園のシクラメンから幼虫の発生が確認されている。
キンケクチブトゾウムシは花や木、野菜や果物などを広範囲に加害する重要害虫とされている。
加害が確認された植物種は広範囲に及ぶことから今後の被害の拡大が心配されている。

体は黒く、上翅に小さい黄褐色の斑点(毛の塊)がまばらに見られる。
後翅は退化して飛ぶ事が出来ず、歩いたり物流により分布を拡大していると思われる。
飛ぶ事は出来ないが夜間灯火の下などで見つける事も多い為、光に集まる習性があるのかもしれない。
キンケクチブトゾウムシは雌が単体で産卵する、単為生殖を行う。
成虫は年1回5月~6月頃に発生し、越冬態は成虫および幼虫(成虫は落葉下や枯草の隙間など・幼虫は植物などの土中根元)
成虫の生存期間はおおよそ2年以上の様で小柄な割に長寿なゾウムシです。



札幌市内の森で見つけたキンケクチブトゾウムシ



アスパラに付いていたキンケクチブトゾウムシ


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ヒトオビアラゲカミキリ

2021年12月06日 |  ●カミキリムシ科


ヒトオビアラゲカミキリ Rhopaloscelis unifasciatus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 広葉樹各種
[時 期] 5月~8月
※ 体長は約7㎜~10㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布し、平地~山地まで幅広く見られ個体数も多い。
灰色の上翅には黒い横帯が見られ、肩の部分には小さいコブが対になっている。
頭部・胸部は黒く、触覚は黒と灰色のまだら模様で短い毛が生えている。
広葉樹の衰弱した枝や枯れ木、伐採木などで普通に見る事が出来る。
私見だがヤナギの枯れ枝は良く見られる。

























北海道のヒトオビアラゲカミキリの写真


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キヌツヤハナカミキリ

2021年12月05日 | 探索日記(生物)


キヌツヤハナカミキリ
日本各地に分布するカミキリムシで、体長は12㎜~17㎜前後。
ホストはダケカンバ・ヤナギ・ブナなど。
クリの花で採集したキヌツヤハナカミキリ、絹の様な艶のある真っ赤な上翅がとても美しい。


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キクスイカミキリ

2021年12月04日 | 探索日記(生物)


キクスイカミキリ
日本各地に分布するカミキリムシで、体長は6㎜~9㎜前後。
ホストはヨモギ・キクなど。
今年はうまく撮影出来ませんでした(泣)



こちらをのぞき込んでいるキクスイカミキリ



人の気配を感じ逃げ出そうとするキクスイカミキリ



横からのこんな写真だけしか取れず。。。
また来年頑張ります。


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ミンミンゼミ

2021年12月03日 | ■カメムシ目


ミンミンゼミ Hyalessa maculaticollis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 木の汁など
[時 期] 7月~10月
※ 体長は約55㎜~64㎜前後のカメムシ目セミ科に属する昆虫。

日本各地に分布し、平地~山地まで広く分布し個体数は普通。
森林や市街地周辺・公園や道路いなどで良く見かけます。
北海道では主に南部に分布。
鳴き声〖ミーン・ミーン・ミーン〗と鳴く
体色は黒地に緑の模様で背部中央に白色が見られる。
翅は褐色翅脈に半透明で4つの黒紋が目につきます。
体長は55mm前後で全体的に体型が丸みを帯びているのも特徴的です。



夜間灯火下でたまに見かけるミンミンゼミ



海岸沿いで見つけたミンミンゼミ



サクラの樹皮に張り付くミンミンゼミ


〖ミンミンゼミの標本〗

 
 


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ミドリカミキリ

2021年12月02日 | 探索日記(生物)


ミドリカミキリ
日本各地に分布するカミキリムシで、体長は15㎜~21㎜前後。
ホストはクリ・コナラ・クヌギ・モミ・アカマツなど。
スマートで緑色に輝くミドリカミキリですが今回は赤味の強い個体です。
日中日が差すとシモツケの花に飛来して花粉を一生懸命食べていました。


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