(1)石原、橋下共同代表の日本維新の会の凋落(ちょうらく)ぶりは、2000年初頭の六本木ヒルズ族の若手ベンチャー企業経営者の凋落と重なる。
インターネット社会の情報化産業の時代の矜持(きょうじ)として株取引、株価操作で巨額の利益を得て、一時はプロ野球球団経営、テレビ会社買収にまで意欲を見せて、ついには虚構(fabrication)、見栄を張り続けながら多額の借金経営を隠して投資を募り出資者をあざむいて倒産し、企業背信(unfaithfulness)に問われて刑期を科せられた。
(2)若者のベンチャー事業、起業参加への社会的期待の大きさ、高まり、社会財産に対して、自らの背信行為、虚構、見栄により一過性のものとして後に続くものの道を閉ざしてしまった。
特殊技能はあっても企業としての生産性、成長性、健全性、倫理観の精神性、実績に欠けて、ついには手段を選ばない「金儲け」に偏向して跡形もなく消えてしまった。
(3)橋下大阪市長は府知事時代から地方行政の重複、ムダ解消のため「都構想」を打ち出して、その政治手法は旧態然として停滞した議会、行政機関との対立により行政改革を主張して、従来から悪しき慣行の職員による仕事中の組合活動や選挙活動を厳しく規制見直して、府民、市民の高い支持を得ていた。
橋下さんの府知事、市長としての政治目的は「都構想」、「道州制」導入であったが、それ以外にこれといった政策、行政実績もない中で既得権益保護、自己防衛に走る議会、行政機関との対立という「正義(justice)」の政治構図の中で、府民、市民の高い支持だけは得てきた。
(4)その間にも、職員のメール無断閲覧、思想アンケート調査で前時代的な強権独断的な政治手法が批判されてもいたが、時代が既得権益保護、密室政治、大企業中心の自民党の長期政権終焉(えん)にこれに代わる民主党政権の誕生とその期待を裏切る迷走の中で、「問題」に切り込む「政治正義観」が注目を集めた。
政治、行政スタイルとしては実績もなく前時代的なもの(弊害)へのアンチテーゼ(anti these)としての注目度、存在感であった。
(5)橋下さんは大阪府知事、市長ではあるが政策力に欠けて、都市開発政策、活性化、持続力ビジョンがなく、大阪は経済力も生活力も停滞から抜け出せないでいる。
政治正義観による高い人気、支持を背景に都構想、道州制に懸けて国政に進出(日本維新の会)したが、不足の政策よりも目先の党勢拡大に走って「異質」の石原さん(太陽の党)と組んだのが自らの特性、存在感を見失うことになった。
(6)日本維新の会の中身は橋下さんからすれば正義ではなく「虚構」であり、社会的期待の大きさ、高まりへの背信であった。今や日本維新の会の支持率は、ひと桁前半の数パーセントのともしびだ。
原点にかえって世直し起爆剤としてやり直せれるのか。
インターネット社会の情報化産業の時代の矜持(きょうじ)として株取引、株価操作で巨額の利益を得て、一時はプロ野球球団経営、テレビ会社買収にまで意欲を見せて、ついには虚構(fabrication)、見栄を張り続けながら多額の借金経営を隠して投資を募り出資者をあざむいて倒産し、企業背信(unfaithfulness)に問われて刑期を科せられた。
(2)若者のベンチャー事業、起業参加への社会的期待の大きさ、高まり、社会財産に対して、自らの背信行為、虚構、見栄により一過性のものとして後に続くものの道を閉ざしてしまった。
特殊技能はあっても企業としての生産性、成長性、健全性、倫理観の精神性、実績に欠けて、ついには手段を選ばない「金儲け」に偏向して跡形もなく消えてしまった。
(3)橋下大阪市長は府知事時代から地方行政の重複、ムダ解消のため「都構想」を打ち出して、その政治手法は旧態然として停滞した議会、行政機関との対立により行政改革を主張して、従来から悪しき慣行の職員による仕事中の組合活動や選挙活動を厳しく規制見直して、府民、市民の高い支持を得ていた。
橋下さんの府知事、市長としての政治目的は「都構想」、「道州制」導入であったが、それ以外にこれといった政策、行政実績もない中で既得権益保護、自己防衛に走る議会、行政機関との対立という「正義(justice)」の政治構図の中で、府民、市民の高い支持だけは得てきた。
(4)その間にも、職員のメール無断閲覧、思想アンケート調査で前時代的な強権独断的な政治手法が批判されてもいたが、時代が既得権益保護、密室政治、大企業中心の自民党の長期政権終焉(えん)にこれに代わる民主党政権の誕生とその期待を裏切る迷走の中で、「問題」に切り込む「政治正義観」が注目を集めた。
政治、行政スタイルとしては実績もなく前時代的なもの(弊害)へのアンチテーゼ(anti these)としての注目度、存在感であった。
(5)橋下さんは大阪府知事、市長ではあるが政策力に欠けて、都市開発政策、活性化、持続力ビジョンがなく、大阪は経済力も生活力も停滞から抜け出せないでいる。
政治正義観による高い人気、支持を背景に都構想、道州制に懸けて国政に進出(日本維新の会)したが、不足の政策よりも目先の党勢拡大に走って「異質」の石原さん(太陽の党)と組んだのが自らの特性、存在感を見失うことになった。
(6)日本維新の会の中身は橋下さんからすれば正義ではなく「虚構」であり、社会的期待の大きさ、高まりへの背信であった。今や日本維新の会の支持率は、ひと桁前半の数パーセントのともしびだ。
原点にかえって世直し起爆剤としてやり直せれるのか。