(1)日本の伝統武道の柔道は「礼」に始って「礼」に終わる伝統文化でもある。その日本の伝統武道の柔道が最強を争うオリンピック無差別級でオランダ代表のヘーシンクに敗れて勢力図が変わり、その効果として今では世界共通の「スポーツ」としての柔道が普及、定着している。
それ以来国際柔道連盟はヨーロッパの影響力が強くなり、柔道着の色が対戦相手の区別がつくように「有色」になり、また「柔道スポーツ」として体格に優勢な外国人選手のレスリングまがいのタックル、足とり技(現在はルール変更により禁止)などに有利なように身体にフィットした柔道着スタイルへの変更が相次いで、すっかり日本伝統武道の柔道から様変わりした。
その中でも、今でも試合前の「礼」と試合後の「礼」、乱れた柔道着の締め直しは世界共通、存続させられている。
(2)日本伝統武道、文化の柔道の本家本元の日本柔道が、オリンピック女子選手への代表監督の暴力が社会問題化して、さらに連盟理事の女子選手へのセクハラ問題が発生して、「礼」を著しく欠く資質、人格が問われる事態を引き起こしている。
本家本元の日本柔道連盟は当初代表監督の暴力問題への女子選手の訴えを取り上げずに、別ルートから社会問題化し代表監督の処分で収束しようとしてさらに女子選手側から理事会の責任も問われて、国会でも問題が取り上げられる不祥事となって、当時連盟会長が顔面蒼白の記者会見で一連の問題の責任を取って辞任する意向を表明していた。
(3)窮余の策として、選手時代無敵の強さで国民的人気の高い山下泰裕さん、井上康生さんを同理事、男子代表監督に適用して世間の目を集めておいての、昨日の理事会で辞任を示唆していた連盟会長の突然の続投表明であった。
「礼」を重んじ潔(いさぎよ)さを旨(むね)とする日本柔道の目を疑うというより覆(おお)いたくなる問題意識の低さだ。
まさに地に墜ちた日本柔道連盟が現体制の刷新により出直しを求められ、そう一旦は決断したはずの中での会長居座りという世間をあざむくあってはならない背信行為だ。「礼」に始まって「礼」に終わる今でも世界の柔道家が重んじて実践する日本柔道の真髄に背(そむ)く行為だ。
(4)代表女子選手への暴力問題で代表監督処分にとどまらずに、弁護士を通して理事会の責任をも追究する姿勢からは日本柔道連盟内の「権力争い」の構図も見えていたが、辞任示唆で収束をはかろうとした今回の会長の続投表明は代表監督だけに責任を押し付けた常識を覆す無分別で無礼な居座りだ。
これでは山下さん、井上さんに期待する日本柔道改革、出直しも風前の灯火(ともしび)だ。ロンドンオリンピックで日本柔道が敗北した帰国会見で、ソファいすに踏ん反りかえって大きく足を広げ開き直ったような連盟委員の姿が印象的であった。
今回、悪夢の再来(second coming of bad dream)だ。
それ以来国際柔道連盟はヨーロッパの影響力が強くなり、柔道着の色が対戦相手の区別がつくように「有色」になり、また「柔道スポーツ」として体格に優勢な外国人選手のレスリングまがいのタックル、足とり技(現在はルール変更により禁止)などに有利なように身体にフィットした柔道着スタイルへの変更が相次いで、すっかり日本伝統武道の柔道から様変わりした。
その中でも、今でも試合前の「礼」と試合後の「礼」、乱れた柔道着の締め直しは世界共通、存続させられている。
(2)日本伝統武道、文化の柔道の本家本元の日本柔道が、オリンピック女子選手への代表監督の暴力が社会問題化して、さらに連盟理事の女子選手へのセクハラ問題が発生して、「礼」を著しく欠く資質、人格が問われる事態を引き起こしている。
本家本元の日本柔道連盟は当初代表監督の暴力問題への女子選手の訴えを取り上げずに、別ルートから社会問題化し代表監督の処分で収束しようとしてさらに女子選手側から理事会の責任も問われて、国会でも問題が取り上げられる不祥事となって、当時連盟会長が顔面蒼白の記者会見で一連の問題の責任を取って辞任する意向を表明していた。
(3)窮余の策として、選手時代無敵の強さで国民的人気の高い山下泰裕さん、井上康生さんを同理事、男子代表監督に適用して世間の目を集めておいての、昨日の理事会で辞任を示唆していた連盟会長の突然の続投表明であった。
「礼」を重んじ潔(いさぎよ)さを旨(むね)とする日本柔道の目を疑うというより覆(おお)いたくなる問題意識の低さだ。
まさに地に墜ちた日本柔道連盟が現体制の刷新により出直しを求められ、そう一旦は決断したはずの中での会長居座りという世間をあざむくあってはならない背信行為だ。「礼」に始まって「礼」に終わる今でも世界の柔道家が重んじて実践する日本柔道の真髄に背(そむ)く行為だ。
(4)代表女子選手への暴力問題で代表監督処分にとどまらずに、弁護士を通して理事会の責任をも追究する姿勢からは日本柔道連盟内の「権力争い」の構図も見えていたが、辞任示唆で収束をはかろうとした今回の会長の続投表明は代表監督だけに責任を押し付けた常識を覆す無分別で無礼な居座りだ。
これでは山下さん、井上さんに期待する日本柔道改革、出直しも風前の灯火(ともしび)だ。ロンドンオリンピックで日本柔道が敗北した帰国会見で、ソファいすに踏ん反りかえって大きく足を広げ開き直ったような連盟委員の姿が印象的であった。
今回、悪夢の再来(second coming of bad dream)だ。