いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

米中首脳会談始まる。 summit conference among u.s.a and p.r.c

2013-06-09 19:36:05 | 日記
 (1)米中首脳会談が始まった(start of summit conference among u.s.a and p.r.c)。2日間、米カリフォルニア州パームスプリングズ近郊にある元実業家の広大な元大邸宅で開催されている。中国の国家主席としては就任後異例の早さ(3か月)でのしかも2日間という異例の訪米となった。

 これまでの国家主席は就任数年後の訪米であったから、経済成長著しく巨大市場を抱える中国に対する米国の国内経済振興目的の中国重視政策が顕著になってきたことを受けての好機ととらえての早期の訪米になった意義だろう。
 米国としても中国との付き合いが新時代に入って、ここでじっくり「見極めたい」意欲、意義なのだろう。

 (2)1回目の会談は報道によると異例の長さになって、異例づくめの早くも火花が散っていることを示唆するものだ。会談の中身はもちろん本当のところなどまだ伝わってこないけれども、習主席は「太平洋には両国を受け入れる十分な空間がある」(報道)と世界第2の経済大国(GDP)としての立場から中国の立場への理解を視野に「対等(equality)」な両国関係の構築を主張したと見られているが、米国は中国への従来の人権抑圧政策など国内政治問題に突出した軍事力増強によるアジア緊張関係に対して注文をつけたのは容易に想像できる。

 (3)中国が「対等」関係を主張したのを示すように、習主席中国側は広大な(ゴルフ場もある)会談施設内には宿泊せず(報道)に近くの高級ホテルに宿泊して米国と一線を画して、一方米国も習主席は夫人同行であったがオバマ大統領には夫人は同行せずにワシントンで娘2人の世話を優先(報道)したとして、唯一の覇権国家としての米国の先輩としての自然体を演出してみせた格好だ。
 両国の丁々発止の駆け引きが最初から展望される。

 (4)そんな中で夕食会では尖閣諸島問題も話し合われ(報道)たとされ、オバマ大統領は「米国は主権問題にはかかわらない」趣旨の発言をしたとされる。大国2国間の首脳会談としては、当然の建前の主張ではあるが、前クリントン国務長官の日本の立場、主張を支持した踏み込んだ発言とはもちろん異なる。

 (5)「今」の国際情勢、米国の国内事情からすれば米国の「本音」というところだろう。米国政府としても尖閣問題は「施政権は日本にあるが主権問題は当事国間の問題」(報道)として切り離して両国に話し合いによる等距離外交の立場を示している米国の事情もある。

 そこから浮かび上がるのは、駐留米軍基地の70%以上が集中する沖縄の米軍基地の目的戦略だ。アジアの共産化への牽制から中国の台頭、北朝鮮問題、中東戦略へと基地の目的、意義の重要展開を広げており、オバマ大統領の「主権問題にはかかわらない」米国益優先の立場との「齟齬(そご)」(discrepancy)が見える。

 (6)日本も十分に米国に利用されるだけの立場を考察すべきだ。沖縄基地問題を考えるときに、十分認識しなければならない「齟齬」問題だ。

 米国は日本が他国に攻撃されたときに、「状況」にかかわらず日本とともに外敵攻撃に命を懸けるのかは永遠の命題(proposition)のままだ。
 そうした習主席との会談でのオバマ大統領発言だ。

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