いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

日本人は世界で最も信頼されている国民である。the japanese is the most reliable nations in the world

2014-12-10 19:59:48 | 日記
 (1)いよいよ日本時間の明日未明にスウェーデンで今年のノーベル物理学賞を授賞した日本人科学者3名の授賞式が行われる。日本人科学者3名が同時授賞するのはやはり相当インパクトはある。
 ここ10年間で米国に次いで世界が最も注目する学術研究部門のノーベル賞授賞者を多く輩出している日本で、日本の先端的研究開発力の高さ、実績を内外に示すものとなっている。

 毎日新聞のコラム(column)「発信箱」は毎日担当記者が交代で社会、国際、政治、文化問題などテーマを読者にわかりやすくエスプリ(esprit)の効いた内容で伝えるわずか1段の半分のスペース記事だが、中身にはそれなりに考えさせられるものも多い。

 (2)けっこう個性の強い(ような)記者(記事冒頭に記者らしくないおどけた顔写真がついている)が担当して、中には文芸部門で著作物が表彰を受ける記者もいる。
 その中で欧州総局記者の小倉孝保さんはヨーロッパでの日常、政治、文化、社会の話題をいつも親しみのある文章で紹介している。

 最近、小倉さんがヨーロッパでのジャーナリスト(journalist)の活動に贈られる賞(何の賞かは失念しました)を受賞したニュースが伝えられて、名前だけはもちろんよく記憶している。

 (3)先日の小倉さんのコラム記事も、英国に渡った日本人が地域活動に溶け込んで信頼を受けて町議員に選出された記事があった。最後に町議員の報酬はないと書いてあった。議会制民主主義発祥の英国ならではの政治のスタンス(stance)がよくわかるもので、同時に日本人の律儀さ、国民性がよく表現されてはるか英国でも信頼されて地域に受け入れられている様子がよくわかる。

 英国、ヨーロッパから見ればはるか極東アジアの小さな島国の日本で、特に政治、経済、文化に強い興味でもなければ日本はどこというような時代もあった。

 (4)その小倉孝保さんの今日のコラムは、「日本人は世界で最も信頼されている国民である」(記事)だ。
 記事によると各国の世論調査団体が加盟するギャラップ・インターナショナルが世界47か国を対象に実施した調査で、最も信頼する国として日本が16.5%でトップを占め、次いで米国(15.2%)、ドイツ(13.3%)、カナダ(8.3%)の順だ。

 英国調査員の話では「勤勉で堅実。国際紛争に関与してこなかったことも信頼につながった」(記事)と書いてある。

 (5)国の教育投資が低くて世界大学ランキング総合評価でも高くない日本の勤勉が教育投資、水準の高いヨーロッパ(英国調査員)から評価されるのも面映(おもは)ゆい感じで、そろそろ先端的科学、医学技術開発力の高さ、実績で国際社会をリード、貢献する効果を評価される国になってもいい頃合いだ。

 同調査では日本に対する信頼が中国3.3%、韓国2.6%と低く、現状では受け入れざるを得ない関係ではあるが、同調査では先進近隣国同士(ドイツとフランスとか)はどこの国同士も同じで、それぞれに1%を切る低い信頼評価なのはどう考えていいのか、ちょっと信じられない結果であった。

 (6)政治、経済、軍事的には協力、同盟関係にありながらそれぞれの国民への信頼性は低いというパラドックス(paradox)な対抗心、自意識過剰の国民性のなせる業なのか。

 そうだからこその日本人への(勤勉で堅実という当たり障りのない)高い信頼評価(the japanese is the most reliable nations in the world)につながっているのだろうか。喜んでもいられないか。

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