(1)来日中の仏経済学者がISがらみのパリ無差別テロを「文明と野蛮性の衝突」として「分断をあおろうとするISの戦略に乗ってはならない」(報道)と強調した。
そして「民主主義を体現し、高い生活水準を誇るフランスは世界で最も優れた国だ。その価値を手に入れられない過激派の嫉妬も背景にある」(同)という。
(2)フランスは西洋文明社会でも長らく唯一の覇権国家として世界に君臨してきた米国社会と距離を置いて、独自の唯一絶対主義の弧高精神性の中で不思議な存在感を示してきた。
今はどうか知らないが、公式プレゼンスでは英語が話せてもフランス語でしか応じないガンコさが有名であったが、冒頭の仏経済学者のいうとおり「世界で最も優れた国」との自認意識は普遍的なもののようだ。
(3)そのフランスが今回過激テロに狙われた。経済学者としての生産と非生産性の割り切り方のようなパリ無差別テロの分析の仕方だが、もっと「政治的」なところに誘因があるのではないのか。
EUは政治、経済、平和の壮大な実験場としてのパラダイム(paradigm)実現であったが、ギリシャ、イタリアと財政金融破たん危機に見舞われて相互依存、協力関係に亀裂が生じており、これに中東、北アフリカ内戦、紛争による大量の難民流入問題を抱えてこれに反対、対抗する保守的極右勢力の台頭という政治的不安もあわせ持つ。
(4)そういう混乱に乗じたISの標的挑戦の結果としてのパリ無差別テロではないのか。この仏経済学者は「世界は真の民主主義国家である日本の一層の軍事的貢献を必要としている」(報道)と指摘している。
「NATOへの日本と中国の参加は将来的に不可欠であり~両国の関係改善にも寄与するだろう」(同)と語っている。経済学者としての経済原理による生産性効率理論にもとづいた原論なのか。
そうなれば巨大な軍事構造力学で支配される世界は「ひとつ」で目論みは叶うはずだが、そうなったらそうで内部再生産性が起きて「ひとつ」の中の核分裂利益寡占が起きるのは避けられないだろう。
(5)日本と中国がNATOに参加するという理念は実に利益効率主義の経済理論的で、政治的にはあり得ないことだ(ひょっとしてあればこれはすごい洞察だ)。
経済利己主義のバインド(bind)社会は必ず分裂を招くのは、富めるものが富めるのは、富めるものの社会資本の搾取で富めないものを必ず生むからだ。
(6)そうした社会構造理論、富の支配に抵抗したのかはわからないが、「焼跡闇市」派(a black market group)といわれた作家野坂昭如さんが昨日85才の生涯を閉じた。
小説家としての才能を高く評価する声も聞く中で、社会評論としての活躍の方が印象に強い。日本伝統文化としての農耕民族国家として日本の農業の行く末を案じ、子どもの頃の悲惨な戦争体験から反戦を一貫して述べて、コメどころ東北を一変させた福島第一原発事故被害が象徴的だが反原発を終始訴えて、権力におもねない社会正義観が強烈だった。
(7)口はちょっとはにかんだように笑うでもない、いつもきまじめな目、風貌、話し方で語りかけるのが印象的だ。その「てらい」もあったのか深酒酔っ払い派のイメージもあるが、いつまでも少年のような感性は伝わってきた。
ミュージシャンでいうと忌野清志郎さんのような存在感であったような気がする。ジャンル、年代が違ってどちらがどちらということでもなくて、まだまだ日本に直言すべき影響存在をともに失ったのは残念でならない。
そして「民主主義を体現し、高い生活水準を誇るフランスは世界で最も優れた国だ。その価値を手に入れられない過激派の嫉妬も背景にある」(同)という。
(2)フランスは西洋文明社会でも長らく唯一の覇権国家として世界に君臨してきた米国社会と距離を置いて、独自の唯一絶対主義の弧高精神性の中で不思議な存在感を示してきた。
今はどうか知らないが、公式プレゼンスでは英語が話せてもフランス語でしか応じないガンコさが有名であったが、冒頭の仏経済学者のいうとおり「世界で最も優れた国」との自認意識は普遍的なもののようだ。
(3)そのフランスが今回過激テロに狙われた。経済学者としての生産と非生産性の割り切り方のようなパリ無差別テロの分析の仕方だが、もっと「政治的」なところに誘因があるのではないのか。
EUは政治、経済、平和の壮大な実験場としてのパラダイム(paradigm)実現であったが、ギリシャ、イタリアと財政金融破たん危機に見舞われて相互依存、協力関係に亀裂が生じており、これに中東、北アフリカ内戦、紛争による大量の難民流入問題を抱えてこれに反対、対抗する保守的極右勢力の台頭という政治的不安もあわせ持つ。
(4)そういう混乱に乗じたISの標的挑戦の結果としてのパリ無差別テロではないのか。この仏経済学者は「世界は真の民主主義国家である日本の一層の軍事的貢献を必要としている」(報道)と指摘している。
「NATOへの日本と中国の参加は将来的に不可欠であり~両国の関係改善にも寄与するだろう」(同)と語っている。経済学者としての経済原理による生産性効率理論にもとづいた原論なのか。
そうなれば巨大な軍事構造力学で支配される世界は「ひとつ」で目論みは叶うはずだが、そうなったらそうで内部再生産性が起きて「ひとつ」の中の核分裂利益寡占が起きるのは避けられないだろう。
(5)日本と中国がNATOに参加するという理念は実に利益効率主義の経済理論的で、政治的にはあり得ないことだ(ひょっとしてあればこれはすごい洞察だ)。
経済利己主義のバインド(bind)社会は必ず分裂を招くのは、富めるものが富めるのは、富めるものの社会資本の搾取で富めないものを必ず生むからだ。
(6)そうした社会構造理論、富の支配に抵抗したのかはわからないが、「焼跡闇市」派(a black market group)といわれた作家野坂昭如さんが昨日85才の生涯を閉じた。
小説家としての才能を高く評価する声も聞く中で、社会評論としての活躍の方が印象に強い。日本伝統文化としての農耕民族国家として日本の農業の行く末を案じ、子どもの頃の悲惨な戦争体験から反戦を一貫して述べて、コメどころ東北を一変させた福島第一原発事故被害が象徴的だが反原発を終始訴えて、権力におもねない社会正義観が強烈だった。
(7)口はちょっとはにかんだように笑うでもない、いつもきまじめな目、風貌、話し方で語りかけるのが印象的だ。その「てらい」もあったのか深酒酔っ払い派のイメージもあるが、いつまでも少年のような感性は伝わってきた。
ミュージシャンでいうと忌野清志郎さんのような存在感であったような気がする。ジャンル、年代が違ってどちらがどちらということでもなくて、まだまだ日本に直言すべき影響存在をともに失ったのは残念でならない。