(1)前代未聞の震源地が移動する大地震の熊本地震の被害の大きさに世界各国から支援の表明や慰問の言葉が伝えられている。
日本と中国が歴史的大事件の評価で対立する旧日本軍の植民地支配にかかわる南京大虐殺の南京市記念館がネットを通じて熊本市の日中友好協会に「友人のみなさん、ご無事ですか」(報道)というメッセージを寄せた。
豪、英、仏、EU、インド、タイなどの首相、外相などが哀悼の意、支援を日本に伝え、米国、ロシアが救助隊派遣を申し出て、台湾からは6400万円(報道)の義援金の申し出があった。
(2)海外での自然災害被害に対しては、日本もこれまで同様に医療チーム、救助隊派遣や義援金を贈るなど支援活動を行っており、自然災害被害への人道支援に向けた世界は本音で「ひとつ」になれるのに、ここに政治の世界がからむと反目しあう「政治」とは一体何なのかといつもがっかりさせられる。
政治とは自国の主権と安全、社会、国民の生命、財産、権利、生活を守る、保障する機構機能であるから、他国とは原則として利害関係、目的が合致することはなくて競争、競合関係にあるものだから、何かにつけて対立、反目しあうものでもある。
(3)それでも相互に足りないものを補完しあうことによって協力することが相互の利益につながることもあるので、同盟、連帯、連合の連携関係はある。
しかし政治の政界では主義、思想が中心軸となって国家、国民統治を構成するので、この建前論(the ceremony of policy)が現実を素直には受け入れない障壁となっている。
冒頭のように被災者支援を各国首脳が本音の政治感覚(confessed political sense)で語ればよくわかるし、それが人間社会の本来の姿なのだが、政治の建前論がわざわざ人間社会を住みにくくしているのはどういうパラダイム(paradigm)なのかと考えさせられる。
(4)本音で語れば中国の南京大虐殺記念館から熊本地震被災者に対して「ご無事ですか」の温かい言葉が届き、ひとたび政治の建前世界では旧日本軍による大虐殺があったのか、なかったのかで批難の応酬をくり返すという豹変ぶりだ。
安倍首相は特定秘密保護法を制定して、TPP交渉秘密約束とかで重要情報開示を拒んで影響の大きい将来の日本の産業構造改革を進めようというのだから、国民にとってはますますわかりにくい政治の世界だ。
(5)公然と本音で政治はできないと言っているようで情けない限りだ。熊本地震では震源地が移動して発生して人体に感じる地震が4日間で500回を超える非常事態が続いて、いまだ安全確保、保障ができずに外部からの救援、支援にも限りがあり、届いた支援物資も被災者に順当に配付できない状況だといわれている。
海外の専門的な支援チームの応援、協力も受けて(政府は米軍の支援受け入れを表明)ここは本音の政治感覚で一刻も早い被災者生活支援、環境改善を進めてほしいと願うばかりだ。
日本と中国が歴史的大事件の評価で対立する旧日本軍の植民地支配にかかわる南京大虐殺の南京市記念館がネットを通じて熊本市の日中友好協会に「友人のみなさん、ご無事ですか」(報道)というメッセージを寄せた。
豪、英、仏、EU、インド、タイなどの首相、外相などが哀悼の意、支援を日本に伝え、米国、ロシアが救助隊派遣を申し出て、台湾からは6400万円(報道)の義援金の申し出があった。
(2)海外での自然災害被害に対しては、日本もこれまで同様に医療チーム、救助隊派遣や義援金を贈るなど支援活動を行っており、自然災害被害への人道支援に向けた世界は本音で「ひとつ」になれるのに、ここに政治の世界がからむと反目しあう「政治」とは一体何なのかといつもがっかりさせられる。
政治とは自国の主権と安全、社会、国民の生命、財産、権利、生活を守る、保障する機構機能であるから、他国とは原則として利害関係、目的が合致することはなくて競争、競合関係にあるものだから、何かにつけて対立、反目しあうものでもある。
(3)それでも相互に足りないものを補完しあうことによって協力することが相互の利益につながることもあるので、同盟、連帯、連合の連携関係はある。
しかし政治の政界では主義、思想が中心軸となって国家、国民統治を構成するので、この建前論(the ceremony of policy)が現実を素直には受け入れない障壁となっている。
冒頭のように被災者支援を各国首脳が本音の政治感覚(confessed political sense)で語ればよくわかるし、それが人間社会の本来の姿なのだが、政治の建前論がわざわざ人間社会を住みにくくしているのはどういうパラダイム(paradigm)なのかと考えさせられる。
(4)本音で語れば中国の南京大虐殺記念館から熊本地震被災者に対して「ご無事ですか」の温かい言葉が届き、ひとたび政治の建前世界では旧日本軍による大虐殺があったのか、なかったのかで批難の応酬をくり返すという豹変ぶりだ。
安倍首相は特定秘密保護法を制定して、TPP交渉秘密約束とかで重要情報開示を拒んで影響の大きい将来の日本の産業構造改革を進めようというのだから、国民にとってはますますわかりにくい政治の世界だ。
(5)公然と本音で政治はできないと言っているようで情けない限りだ。熊本地震では震源地が移動して発生して人体に感じる地震が4日間で500回を超える非常事態が続いて、いまだ安全確保、保障ができずに外部からの救援、支援にも限りがあり、届いた支援物資も被災者に順当に配付できない状況だといわれている。
海外の専門的な支援チームの応援、協力も受けて(政府は米軍の支援受け入れを表明)ここは本音の政治感覚で一刻も早い被災者生活支援、環境改善を進めてほしいと願うばかりだ。