(1)黒田東彦日銀総裁が登場してデフレ脱却に向けて物価上昇率2%を平成15年4月に達成する「目標」を設定し、それからその目標を二度、三度と先延ばししてそんなものを「目標」とは呼ばないと書いたが、ついに日銀黒田総裁は六度目の先延ばしを表明した。
事実上自身の総裁任期内での実現が不可能となった「目標」である。
(2)その都度あれこれと言い訳、釈明をくり返して、日銀総裁としてその程度のことは織り込み済みの目標設定でなければならずに、日銀総裁として信頼、信用に欠けるもので退陣いただくしかない。
黒田総裁登場で大胆な金融緩和策は一時的には円安株高現象を引き起こして大企業中心に業績回復はみせたが、「経済の好循環」(物価上昇→企業業績回復→賃上げ→消費向上→企業業績向上)を実現することはできずに、任期中の物価目標2%達成は見込みのない空手形に終わることは確実だ。
(3)国民からすれば物価高は生活安定にはつながらずに、物価は安いほうがいいに決まっているなかで、長引くデフレ不況下のなかで物価安競争で活気を失った企業業績が株安賃金引き下げ、伸びない沈滞した不況社会が続き、経済、景気回復に迫られていた。
本来自由で自主的な経済企業活動に対して安倍政権は政労使会議設置の政治介入により、政府、政治主導によりつくりあげられた株高賃上げ効果で経済、景気回復をはかろうとしたが長続きはしなかった。
(4)政府、政治が本来自由で自主的な経済企業活動に介入したことにより、実体経済はダイナミズム(dynamism)を失ってシャープ、東芝の日本を代表する技術開発力企業の経営破たんに象徴されるように企業力、国際競争力を失っていった。
日銀黒田総裁は物価目標2%達成にこだわりをみせているが、国民消費行動にあわせて企業は物価引き下げ傾向に向かっており、従来の2倍のカネを市場に供給する日銀の大胆な金融緩和策はすでに手詰まり感をみせている。
(5)実体経済の回復を目指して反映したあたらしい金融政策が必要な時代だ。世界はEUからの英国の離脱、米国第一主義による保護政策、中国の一路一帯政策とそれぞれが分断した世界観でG0(ゼロ)時代を象徴するカオス(chaos)の時代を迎えている。
従来の経済原理が通用しない時代のなかで、日銀黒田総裁が物価目標2%達成を引きずっているだけではグローバル分断社会のなかでは日本経済の推進力を見失うことになるだろう。
事実上自身の総裁任期内での実現が不可能となった「目標」である。
(2)その都度あれこれと言い訳、釈明をくり返して、日銀総裁としてその程度のことは織り込み済みの目標設定でなければならずに、日銀総裁として信頼、信用に欠けるもので退陣いただくしかない。
黒田総裁登場で大胆な金融緩和策は一時的には円安株高現象を引き起こして大企業中心に業績回復はみせたが、「経済の好循環」(物価上昇→企業業績回復→賃上げ→消費向上→企業業績向上)を実現することはできずに、任期中の物価目標2%達成は見込みのない空手形に終わることは確実だ。
(3)国民からすれば物価高は生活安定にはつながらずに、物価は安いほうがいいに決まっているなかで、長引くデフレ不況下のなかで物価安競争で活気を失った企業業績が株安賃金引き下げ、伸びない沈滞した不況社会が続き、経済、景気回復に迫られていた。
本来自由で自主的な経済企業活動に対して安倍政権は政労使会議設置の政治介入により、政府、政治主導によりつくりあげられた株高賃上げ効果で経済、景気回復をはかろうとしたが長続きはしなかった。
(4)政府、政治が本来自由で自主的な経済企業活動に介入したことにより、実体経済はダイナミズム(dynamism)を失ってシャープ、東芝の日本を代表する技術開発力企業の経営破たんに象徴されるように企業力、国際競争力を失っていった。
日銀黒田総裁は物価目標2%達成にこだわりをみせているが、国民消費行動にあわせて企業は物価引き下げ傾向に向かっており、従来の2倍のカネを市場に供給する日銀の大胆な金融緩和策はすでに手詰まり感をみせている。
(5)実体経済の回復を目指して反映したあたらしい金融政策が必要な時代だ。世界はEUからの英国の離脱、米国第一主義による保護政策、中国の一路一帯政策とそれぞれが分断した世界観でG0(ゼロ)時代を象徴するカオス(chaos)の時代を迎えている。
従来の経済原理が通用しない時代のなかで、日銀黒田総裁が物価目標2%達成を引きずっているだけではグローバル分断社会のなかでは日本経済の推進力を見失うことになるだろう。