(1)どこの国の政治でもそうなのだから、政治というものはそういうものなのだろう。政権が長期化すればそれは「独裁」(autocracy)でしかない。多様な多角的な人材、価値、政治に委ねるのが民主主義、自由主義だ。
安倍首相は連続在位日数が7年8か月(2799日)となり歴代首相トップとなった。安倍「独裁」国家を国民としてどう受け止めればいいのか、保守思想の強い政治理念で歴代首相として初めての憲法改正を目指す、意欲を示す安倍首相としては野望政治は道半ばであり、近年は空回りすることの方が多い。
(2)日本は戦前の軍事独裁国家によるアジア侵略植民地支配、世界大戦の敗戦の反省に立って戦後民主主義国家として高度経済成長を成し遂げて、平和憲法のもとに自民党既得権益長期政権のもとに復興、発展を進めてきたが、国民主権であり独裁国家とは無縁の政治思想基盤でありながら国民の選択には自民党既得権益長期政権に委ねる保守的思想の安定に依存する独裁的志向も根強い。
(3)儒教思想に根差した社会構造、家族形態が長く続いたこともあり、男性優位社会の権力構造が独裁性を支えてきたこともある。自民党長期政権が既得権益独占、密室政治で党内抗争が激しくなり、内閣首相が1年交代するという時代を迎えて、さすがに国民は09年に本格的政権交代による民主党政権を選択して日本の政治も変わることを期待されたが、3年半で自己崩壊して夢に終わってしまった。
(4)その後日本の政治は安倍自民連立第1次政権に続いて今日の安倍第2次政権の7年8か月連続在任日数歴代首相トップを続けるという独裁政治理念国家だ。前述したように近年は安倍首相にかかわる疑惑、問題が続出して安倍政治は空回りしており、政権末期症状の緩みの中で来年9月の総裁任期終了を迎えようとして、安倍政治レガシー(legacy)の実績不足に苦慮する現在だ。
(5)7年8か月歴代首相トップの連続在任日数を更新する長期政権ではあるが、目指す、意欲を示す歴代首相初の憲法改正はほど遠く、北方4島返還交渉もロシアの硬化でさらに厳しくなり、安倍政権で解決するとした北朝鮮拉致問題は手掛かりさえない。
安保法制成立による集団的自衛権の行使容認も憲法解釈によっては否定されるものであり、安倍独裁政治といえども09年民主党政権の自滅による国民不信のトラウマ現象がつくりだしたもので、安倍独裁のゼロサム悲劇(a tragedy of zero sum)、実効性、実益のない長期政権政治だ。
安倍首相は連続在位日数が7年8か月(2799日)となり歴代首相トップとなった。安倍「独裁」国家を国民としてどう受け止めればいいのか、保守思想の強い政治理念で歴代首相として初めての憲法改正を目指す、意欲を示す安倍首相としては野望政治は道半ばであり、近年は空回りすることの方が多い。
(2)日本は戦前の軍事独裁国家によるアジア侵略植民地支配、世界大戦の敗戦の反省に立って戦後民主主義国家として高度経済成長を成し遂げて、平和憲法のもとに自民党既得権益長期政権のもとに復興、発展を進めてきたが、国民主権であり独裁国家とは無縁の政治思想基盤でありながら国民の選択には自民党既得権益長期政権に委ねる保守的思想の安定に依存する独裁的志向も根強い。
(3)儒教思想に根差した社会構造、家族形態が長く続いたこともあり、男性優位社会の権力構造が独裁性を支えてきたこともある。自民党長期政権が既得権益独占、密室政治で党内抗争が激しくなり、内閣首相が1年交代するという時代を迎えて、さすがに国民は09年に本格的政権交代による民主党政権を選択して日本の政治も変わることを期待されたが、3年半で自己崩壊して夢に終わってしまった。
(4)その後日本の政治は安倍自民連立第1次政権に続いて今日の安倍第2次政権の7年8か月連続在任日数歴代首相トップを続けるという独裁政治理念国家だ。前述したように近年は安倍首相にかかわる疑惑、問題が続出して安倍政治は空回りしており、政権末期症状の緩みの中で来年9月の総裁任期終了を迎えようとして、安倍政治レガシー(legacy)の実績不足に苦慮する現在だ。
(5)7年8か月歴代首相トップの連続在任日数を更新する長期政権ではあるが、目指す、意欲を示す歴代首相初の憲法改正はほど遠く、北方4島返還交渉もロシアの硬化でさらに厳しくなり、安倍政権で解決するとした北朝鮮拉致問題は手掛かりさえない。
安保法制成立による集団的自衛権の行使容認も憲法解釈によっては否定されるものであり、安倍独裁政治といえども09年民主党政権の自滅による国民不信のトラウマ現象がつくりだしたもので、安倍独裁のゼロサム悲劇(a tragedy of zero sum)、実効性、実益のない長期政権政治だ。