ここのところ、ソリッドなウクレレの製作にお熱です。
1×2のSPF材を1本買い込んであるので、これを
ソリッドバーなウクレレに作り変えてしまおうという
作戦。
ペグやストリングは自作は難しいので市販品を使う
として、本体は1×2材、フレットは色々考えた末に
例のページを参考にしてとりあえず2mm竹ひごで
済ませちゃうことに。まずは自分で作ってみてどの
程度の代物が出来上がるのかを掴みたいところ。
なのであまり仕上がりの奇麗さとか、音程の正確さ
とかは二の次にしてしまうのだ。
どうせSPF材や竹ひごの値段なんてたかが知れてるし、
いざとなれば一番高価なペグだけを取り外して移植
しちゃえばいいのだ!
というわけで、次の課題はフレット幅の計算なんですが、
例のページで紹介されているこのページの「レレッと君」
をありがたく利用させていただく方針。
こんな便利なツールがあるので、サドルから0フレットの
長さは自由自在に設定出来るんだけど、一応市販の
ウクレレをモデルにして、このツールの感覚的な匂いを
嗅ぎ取ってみたいなと。
というわけで、現在唯一手元に残っているFAMOUS
のFU-180Pをハードケースから出してきて、
メジャーで寸法を測ってみる。
で、0フレットからサドルまでは349mmみたい。
このFU-180Pは幸いにも音程が合ってるからね。
参考にするには充分でしょう。
早速レレっと君に「349mm」を入力して計算実行!
すると実行結果が2つ出てくるんですよね…理論値と
補正値。
理論値だけじゃだめなの?と疑問に思っていた
んだけど、色々検索かけてみると補正をかける意味
がなんとなくわかってきた…
弦を開放しているときとフレットを押さえている
時では弦のテンションが変わる(開放のほうが
低いので低音になり、フレットを押さえると
高くなるので高音にシフトする)ので、0フレット
の時に比べてその他は少し低音側に補正しないと
いけないってことみたい。
その調整のためには、サドル~各フレットの長さ
を少し長くすればいいので、逆に言うと0フレット
から各フレットまでの長さを短くすればいいと
いうこと。このプログラムでは、理論値に対して
1.000より微妙に小さい数値を掛け算して補正を
掛けているようです。
で、デフォルト値として設定されている0.995倍
という数値をそのまま適用してみると…
計算で出てきた数値がFU-180Pの実測値と
比較して0.1mm以内で正確みたい。なるほどね。
そういえば昔、超安物のウクレレを1個買った
事があったんだけど、あれは開放弦だけが4本
とも低音になっちゃうというオンチッぷりで、
結局手放しちゃったんだけど…そうか。そういう
ことだったのか。
とっても納得。というか、いくら安物だからといって
音程外すようなチューニングのウクレレを売らんで
くれ!値段の高低は音量や音質の高低にしてくれい!
というわけで、FU-180Pに倣って補正値は
0.995倍とすることに決定。実際は、弦の長さに
よって補正値もちょっとずつ変える必要があるの
かもしれないけど、同じに設定しちゃえば問題なし。
まぁ、手作業に竹ひごで0.1mm単位の加工ができるか
どうかは別としてね…
机上の作業はとりあえずここまで。あとはノコギリ
やら電動ドリルやらヤスリやらでゴリゴリと
やるだけ。見えてきたね。
ウクレレ用ハードケースのうち1個は中身が空っぽ
なので、いざとなればそれに格納できるようにと
考慮し、全長はFU-180Pより若干短めに。
まぁ、ソプラノタイプの標準的なサイズ。
形になったら、とりあえず圧電素子をピックアップ
に使って音を鳴らしてみたいところ。
MIDIマスターの入力デバイスにしていくのは
その後だな。
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