「ロミ&ジュリ」

2011-10-12 21:16:54 | うらけん
う~ん、プロローグとエピローグだけ良かった。あとは…

携帯とか衣装は違和感は感じなかった。まさかミドリさんの役がマブダチなんて言葉を口にするとは思ってなかったのでさすがにどん引きしたけどね。

全体的に悪いところがめちゃ目立ったな。誰がとはではなく全体的に間が悪い、テンポが悪い、役作り不足、音響悪い。ダンサーの方たちも莉奈ちゃんも頑張っていたのは伝わる。でもそれ以外が…。悪口になるので書きませんが…。

確かに全体的な歌は上手いんだけど…上手いだけで演劇要素とレベルが低い。かといってショー要素が強いかといったら中途半端。席が悪かったからかもしれないけど、死の役の扱われ方・目立たせ方もイマイチやったし。

星組も雪組も演劇要素はバッチリやったのに。同じ演出家なのにどうして???と言いたい。

期待せずに来たけど、プロローグでめちゃ期待が一気に膨らんだ分、その反動も大きかった。

今日のまとめ:めちゃ宝塚が観たくなった。

追記:千秋楽観てきました。正直観ようか観まいか悩んだ末の決行(元々千秋楽がメインでチケット購入)。

感想は、めちゃ良かった!本気の演技に感動しました。

前回は席が端だったせいか音響がすごく悪く聞こえたが、今回は席は真ん中だったので問題なし。二度目ということもあってか演出や迷台詞にも慣れた。台詞や歌に魂を感じたので文句なし。ティボルトとマーキューシオの役作りはこっちが好み。昆ちゃんは凄い!あの小さい体であのパワー!私の中ではコゼットとキム確定。エピローグのカナメさんの歌で涙。贔屓の浦井君はというと…、前回はプロローグの役のイメージと声や台詞回しのギャップにがっかりしたが、二回目なので違和感なし。逆に役にのめり込んでいて良かった。「エディット・ピアフ」の時と打って変わって、ダンスにキレがあってかなり魅入った。ヴァンパイア観ようかシンベリンまで我慢するか考え中。贔屓なら観ろ!ですか…?いやいや、浦井君の同色系の役はもう十分観たので、全く別の色が観たいのですよ。彼も化ける役者だと信じているので、周りの力と本人の実力で見事に化けた姿が見たいのですよ。それから経験と出会いでどう飛躍したのかも見たいし。あっ、やっぱりヴァンパイア観るかもしれんな…。でも三の線やろ…ギリギリまで考えます。結局チケット取りました…。城田君は文句なし。前回は悪いところが目立って良いところが打ち消されてしまったが、客観的に城田ロミオは良い。全身全霊でロミオを演じてた。「スウィニー・トッド」の頃を思い返すとかなり成長していた。牧師さんとのアドリブ最高!実は初・安崎さんなのです。

千秋楽の挨拶も良かった。いい雰囲気のカンパニーなのが伝わってなんか羨ましかった。禅さんが皆から愛されているのもよく伝わってきた。素の禅さんってあんなキャラやってんね(笑)

山崎君が言ったように30年も40年も続くといいね。でも、コピーした用紙でコピーすると歪みが生じるのと同じで、今回の携帯演出は今回限りにしないともっと歪みが生じると思う。宝塚は成功したパターンだと思う。

追記2:今ふと思ったんですが、浦井君ともりえちゃんが似ているところは、二人とも少しずつ成長しているところやね。ま、もりえちゃんの吹雪は大きな飛躍やったね。

「エンディング・ノート」

2011-10-12 16:50:48 | 映画
毎朝聞いているラジオで、メインパーソナリティの子守さんがこの映画を観て大泣きしたと語っていたので、機会があれば観たいと思っていた作品です。

監督の実のお父さんが亡くなるまでの数ヶ月を描いた、ドキュメンタリーにしてはエンターテイメント性のある素晴らしい作品でした。

主人公の砂田知昭さんて方が本当に愛嬌のある最高のキャラの持ち主で、とても笑顔が素敵な方でした。そして、監督の編集力とナレーションと遥か昔の映像群がよりお父さんの人間性を引き立ていて、笑いあり涙ありで本当に亡くなられた方だとは思えないくらい、不謹慎ですが良い仕事をされてました。

私は撮影する側の気持ちで観ていたんですが、死を目の前にした実の父親と向き合う監督の冷静さと、その撮影を許すお父さん、ご家族、そしてお医者さんなどなどの協力があって完成したこの映画の完成度には驚くばかり…、というか、笑って泣いての繰り返しでした。

映像からは監督のお父さんへの愛というか、大好きやねんな~という気持ちが伝わってきて、監督の部分と娘の部分が垣間見れたし、また夫婦間や親子間のリアルな部分も隠さず見せてくれたので登場人物の懐の広さもより知昭さんの人間性を引き立てていてラストは涙なくしては見れませんでした。


私は残念ながら父とも母とも監督・ご家族の方とお父さんが過ごした時間と同じようなの会話が出来なかったのですが、観ていたら本当に理想の別れ方だったのでとても羨ましかったです。と同時に、気丈に振る舞う知昭さんの心の声が、言葉にはしないんだけどそれが聞こえてくるようで、映像になっていない裏の部分が見えてきてこう書いている時も涙がこぼれます。

生きること・死ぬこと…そして家族の存在をより深く考えさせてくれた本当素敵な作品でした。

今日のまとめ:監督のお兄さん、私の兄と性格そっくりで、段取り上手なお兄さんに思わず笑ってしまいました。

そして、お孫さんたち。最期の日におじいちゃんに会えて良かったね。

それから知昭さん。あなたは私が今まで観た映画の中で一番の名主役です!天国からずっと奥さんのこと守ってあげて下さいね!

では、今から「ロミ&ジュリ」観てきます!