東宝版「エリザベート」

2015-07-17 21:49:26 | ミュージカル
眼福!耳福!!幸福!!!

お花エリザベート、最高ぉ━━━━━━!!!

城田トートも、超ハマリ過ぎ━━━━━━━━ぃっ!!!←お前はIKKOさんか!?(笑)m(__)m

めちゃくちゃ素晴らしかった!!!!!

ずっと心のなかで、凄いっ!凄いっ!凄いっ!って叫んでました(笑)

舞台全体を通しても本当に凄かった!!!

部分的には、うん???と思うとこもあったけど、そんなことを打ち消すだけのパワーと迫力があって、

本当に本当に、眼福!耳福!幸福!でした(笑)

ティンカーベルが「エリザベート」上演期間でなかったら、間違いなく観てないエリザ。ティンカーベルも、私が観たい日のエリザのチケットがゲット出来なかったら東京には行ってなかったかもね。

たまたま運良く観たい日の戻りチケットをゲット出来たので、必然的にティンカーベルも観てきた訳ですが、

まさかティンカーベルが引き立て役に回るとは思ってなかったね。それくらい、新装エリザは素晴らしかった!

東宝版「エリザベート」は、いっちゃん主演の初演の帝劇以来やから、15年ぶり!2010年にも観るチャンスがありましたが、断念せざるを得ない状況だったので観れませんでしたが、タイミング的には今年で正解だったのかもしれないね。

だって、初演のエリザが超イマイチだったからm(__)m東宝版はずっと観るのを避けてきたから、今年の観劇は運命のお導きとしか思えないね。

今だから書くと、何がそんなに東宝エリザが嫌いだったかというと、ウィーンで本物を観てたから、あまりの下品ぶりというか不潔ぷりが目に焼き付いてしまって、トートダンサーが皆男だったのも不満だったし、しかも半裸だし、めちゃくちゃアングラテイスト満載な演出で清潔感がなかったから、ふざけるなっ!って思ったんだよねm(__)m

私はアングラは好きだけど、あの小池先生のアングラセンスは大嫌いだった。もうね、私は第一印象が悪いと尾を引くタイプなので、観たいと思わせるきっかけがないと観ないんよね。「ミス・サイゴン」もそうだし、第一印象じゃないけど、しのぶさんの舞台も、蜷川さんの舞台も、最近ではG2さんの舞台も避けてたからね。

浦井氏のルドルフが観れなかったのは、ずっと後悔中の後悔でしたが、今は流石に観たいとは思わないけどm(__)m今回はお花エリザベート復活ということで、観るチャンスを得ましたが、

今回は本当に素晴らしかった!


初演の頃のやらしさとか不潔感がかなり半減されていて、それ以上に清潔感があって本当に良かった。

初演の頃に比べたら、曲も増えてたし、宝塚版を導入しつつも、オリジナルも踏襲した、完全に日本版「エリザベート」になっていて、何より新鮮さが半端なかった。

もう全てが新鮮だったね!

美術も立体感があってお金かけてて豪華だった!


演出的に一番気になったのは、ルドルフからトートにキスするシーンやな。あれはちゃうやろ!?と言いたかった。

ルドルフが死を受け入れた演出なんだとは思うけど、私はルドルフはトートのチェスの駒だと思っているから、同じルドルフからトートにキスをするなら、導かれるようにキスしてほしかった。意識的にじゃなくてね。古川君のルドルフは、ヴィジュアルは完璧やけど、前半の声の弱さが気になった。古川君のフェリペを観た時に、古川君なら今よりももっとイメージを膨らませたルドルフが演じられると思ってたんやけどな…。もっと個性を主張していいと思うで。

あ~、エリザベートは私なりのこだわりがあるから語ると止まらない(笑)

ルキーニの山崎君の狂気っぷりは良かったが、イタリア語の発音にパワーが欲しいね。アクセントはあれで合ってるのか???やっぱイタリア語は舌巻き発音じゃないとね…。あとは、ヴォルフガンクを意識した演出は良かった。

山崎君のルキーニが一番心配だったんですが、ちゃんと狂言回しの役割を担っていて、一皮剥けた印象。トータルではとても良かった!

ウタコさんのゾフィも、悪役のイメージがないから、ゾフィの存在感が弱くなるんじゃないかと心配でしたが、良くも悪くも普通で安心しました。

他にもこの人にこの役は…はありましたが、全体的には本当に素晴らしかったので、このままで8月まで乗り切ってもらいたいと思いました。

突然ですが…、

花ちゃん、おめでとう!!!

最初の登場の少女時代からもうウルウル眼で、エリザベートを演じられるんが嬉しくて仕方ないのがめちゃくちゃ伝わってきました!

ウィーン版エリザ役のマヤは、どっちかというと宝塚の元男役の雰囲気がある方で、歴代の東宝エリザベートが宝塚の元男役が演じるのは普通だったのかもしれませんが、私は写真でしか見たことないピア・ダウエスのエリザベートの雰囲気と声が好きなので、より女性らしい花ちゃんがエリザベートを演じられて、ピアを観てる感覚でした。

お花エリザベートには、他のエリザベート女優さんにない気品があって本当に鏡の間のエリザベートは美しかった!ドレスの着こなし完璧やね!歌は、ぶっちゃけ、宝塚ガラコンサートの時の方が好きm(__)mもちろん、今回も地声を使った歌も素晴らしかったよ!

東宝のエリザベートを制したら、これからは本当の女帝街道まっしぐらやね!

宝塚時代は、花ちゃんは決して女帝ではなかったと私は思ってる。永遠のお姫様だと思ってる。今、舞台復帰して、数々の大役をこなして、まさに本物の女帝になろうとしていて、私は嬉しく思ってます。

「1789」は大阪に来ないのか???

城田トートも完璧な役作りで、歌も雰囲気も素晴らしかった!

日本人離れした顔だけあって、トートがめちゃくちゃ似合い過ぎ!胸元を広げたやらしさより、全身を纏った怪しさが先行していてめちゃエロカッコ良かった!歌に強弱があって、めちゃ聞き惚れました!めちゃくちゃ歌が上手くなっていてビックリした!

私にはお初である佐藤フランツは、低音が素晴らしい!貫禄もあって、城田トートにはあれくらいの貫禄でぶつかっていかないと面白味に欠けるからね、城田トートには佐藤フランツがあってると思う。フランツ役は、ぶっちゃけ、田代君で観たかったが、田代君にあれだけの低音が出せたか疑問やなm(__)m

アンサンブルの方達の勢いが半端なくて最初から最後まで圧倒さるまくりでした。

井上君を筆頭にもう一つのキャストも興味ありますが、これは、大阪公演があった時の楽しみにしたいと思ってます。

書きたいこと、語りたいことは山のようにありますが、

素晴らしい新装「エリザベート」を帝劇で観させて頂きチケットの神様に感謝ですm(__)m

本当に、眼福!耳福!幸福でした!

ありがとうございましたm(__)m

今日のまとめ:今日はこれで終わり(笑)

「障子の国のティンカーベル」2015

2015-07-17 19:14:28 | 舞台
ひょっとしたら、これが本当にとんちゃんの最後のティンカーベルかもしれないということで、再演を観てきました。というか、色んな偶然が重なって東京に導かれた…と言った方がいいかもね。「きみはいい子」だって全く観る予定になったし…。たまたま花園神社に行こうとしたら、テアトル新宿の前の道を通ったからなんですよ。

ぶっちゃけ書くと、台風が関東を直撃せず、無事家に帰れたのも、結果的にはお導きとしか思えない。台風がいつものルートで関東から東北に向かってたら間違いなく今家にいないし、東京に行けたかも分からない。毎度のことながら、私が東京に行こうとすると…。

前もって、まだ台風は過ぎ去ってませんが、大きな災害がなく、皆さんの無事を祈ってます。

もう一つ、前もって、とんちゃん、または関係者さんが読まれていたら、前もって謝ります。気を悪くされたら本当にごめんなさいm(__)mを前もって書いておきます。



ぶっちゃけのぶっちゃけのことを書くと、初演の方が良かったm(__)m

劇場が、EASTからWESTに変わり、演出も微妙にではなく、5割は動きが変更されていたように思う。

WESTの方がEASTより大きいですよね???

なんかね、舞台空間や奥行きが広がった感じ。

だからだけじゃないとは思うんだけど、

なんかね、初演の時にはあって、再演の時にはないものがあって、もちろん、初演の時にはなくて、再演の時にはあったものもあるけど、何かがなくなってる印象だった。

確かに、初演の影絵の演出は全く違うものになっていて泣けはしなかったけど、それだけじゃない何かが欠けていたように思う。そうなんだよね、あの演出を期待してたんだよね…。ま、これは仕方ないか…。

あ、決してつまらなかった訳じゃないですからね。ただ初演の時ほどの感動はなかったのは確か。

これは決して皮肉ではないんですが、初演を観れて本当に良かった。初演に出会て本当に良かった。再演を観に来て一番嬉しかったのは、初演時の写真が掲載れた冊子(ミニパンフレット)を貰えたこと。この二つが私の宝物になりました。宝“塚”じゃないよ。宝“物”だからね(笑)

冗談はさておき、これは野田さんの言うとこの冗談ではなく、もちろん指貫でもないですが、

野田さんが描き、とんちゃんが演じた“人でなしの恋”の物語、

どんな相手であっても、本当に人間でなくても、法に触れなければ、恋はどんどんすべきだと思う。あえて“べき”だと書きますが。

愛も大事だけど、恋も大事。誰かや何かを好きになることは決して悪いことじゃない。心を豊かなする一番の処方箋的なものだと思ってる。恋が愛に変わったら最高やね!

私自身、人でなしの恋をしてます。もうしょっちゅうですわ(笑)人であって人でない恋…。もう存在に感謝でしかないね。私の心の支えですわ。ホンマ、おおきにm(__)m←なんで関西弁やねん!?(笑)

片想いでもええねん!逆に片想いだからええ時もある(汗)

本当に、誰かを何かを好きになることは決して悪いことじゃないから、どんどん恋せよ、乙女&乙男たち!って言いたいね。

野田さん、この戯曲を三日間で殴り書いた時、一体誰を好きになってたんだろうね???その好きになった相手さんが、今も幸せだったら嬉しいよね?

すみません!!!めちゃ生意気発言でしたm(__)m

そうそう、今回のとんちゃんは、私の耳が確かならば、初演の時は録音の歌が多かったように思いましたが、今回は所謂M1だけ録音で、後は生歌だったように思う。あ、そう、初演より大変そうに思わなかったな…m(__)mやはり何かが変わったよね???目に見えるものなのか見えるものなのか分からないけど…。

あっという間に千秋楽を迎えてしまいますが、もし今回が本当に最後のティンカーベル&ピーターパンなら、悔いのないように演じきってもらいですね。かぶちゃんと共演していて、ラストは微笑ましい光景でした。

今日のまとめ:ラブ&ピースセッションは、実はこの作品だったんですよ。まさか「ベルばら」ともセッションしているとは思ってなかったな~(笑)

喋る人形という点、人形とご主人様との関係において、こんなに短期間で舞台作品と繋がるなんて世の中不思議なことだらけやね。ま、偶然でなく必然なんやろうけどね…(笑)

まだブログ書けそうやな(笑)

最後にもう一度、大きな台風災害がないことを祈ってますm(__)m

「きみはいい子」

2015-07-17 11:36:57 | 映画
たまたま時間潰しで、たまたま行きたいとこの近くに映画館があって、たまたま会員カードを持ってるから安く観れて…、

行き当たりばったりで映画館に行って、この映画しか上映してなくて、つまらなかったら寝不足だから寝たらいいや~と、その日にこの映画の存在を知って、完全に時間潰しの気持ちで観たら…、

めちゃくちゃ良かった!

全く眠たくならなかった!

ラストはウルルン状態でした。

呉美保監督作品は、これが初めてで、前作の「そこのみにて光輝く」はたくさん賞を獲ったりノミネートされていたのは知ってましたが、「そこ~」のダイジェスト版を観た時に暗くて重そうなイメージだったので、今作は子供虐待をテーマにしてるからきっと同じように暗くて重い内容なんだろうな~と思っていたら…、

意外とアットウォームフルな構成&仕上がりになっていて、現代社会の問題でもある子供虐待に対する解決案的なメッセージ性を盛り込んでいて、寝るつもりでいたのに全く眠れませんでした(笑)m(__)m

本当にとても良かったです!

高良健吾君の演じる小学校の新米教師。尾野真千子さん演じるお母さん。喜多道枝さん演じる認知症があるかもしれないお婆ちゃんの3人の物語がオムニバス形式的に交差しながら進む展開になっていて、新米教師とお婆ちゃんはちょこっと接点はあるけど、尾野さん演じるお母さんとは二人とも接点がない。

でも、伝えたいメッセージはちゃんと接点があるように描いていて、あのシーンは泣けた。あのシーンは是非とも映画館でご確認を!

いかにも虐待がテーマなのに、全く重たく描いてないのが素晴らしかった!もちろん虐待は重たいテーマだけど、登場人物がハートウォームフルな人物ばかりで、重たいテーマを和らげる役割を担っていたから、めちゃ観やすい。ストレートにメッセージが伝わってくる内容になってるから更に素晴らしかった!

池脇千鶴さん演じるママ友がめちゃくちゃいい味を出していて、まだまだ若いのに、完全にオバチャンになっていてめちゃ和ませる。

喜多さん演じるお婆ちゃんも問題を抱えているけど和ませてくれるし、高橋和也さん演じる養護学級の先生役も和ませる役柄。

高良君演じる新米教師も、最初はアルバイト感覚な先生なんだけど、生徒達を通じて成長していく。娘を虐待するお母さん(尾野さん演じる)も池脇さん演じるママ友と接することで“気付き”を得る。

もう一人、自閉症の子供を持つお母さん(富田靖子さん演じる)もお婆ちゃんを通じて気付きを得る。

一人で悩みを抱え込んだ登場人物達が、人との出会いの中で“気付き”と“安らぎ”を得るんよね。本当に素晴らしい見せ方だった。

新米教師が一人前の教師になるための第一歩、アルバイト感覚ではなく教師の自覚を持つ第一歩を踏み出すまでの過程も丁寧に描けていて、本当に素晴らしい内容でした。

呉監督もきっと、どうすれば虐待やイジメがなくなるかを考えていたと思うんよね。そこで出会ったこの原作だと思うので、観客に伝えたいメッセージが際立ってた!

愛って、貰わないとあげられないんよね…。知らないと教えられないんよね…。“気付き”や“学び”があるから他人が分かるんよね…。的なことも描けていて本当に素晴らしかった。

高良君と尾野さんがリアルな登場人物で上手かったです。池脇さんのオバチャンぶりは最高!(笑)

呉監督も河瀬直美監督寄りの方だと推察したので、「そこのみにて~」は必ずレンタルで観ます!

先生と生徒達の会話がめちゃくちゃリアルなシーンがあって、あれは台本ではない生徒達の生の声だと思う。その手法の取り入れ方も河瀬監督寄りなんよね~。

この作品、超オススメ!

あと、パンフレットの中の尾野さんのコメントもいいこと書いてた。

嘘のお母さんを演じたら、それが本当に嘘なら心が更に苦しくなる。もし理想のお母さん像なら嘘でも演じつづけたら必ず本物になる日がくると私は思う。しなきゃならないことはしんどい。でも、したいことなら頑張れると思う。

職場で、若い子達が“忙しくて○○出来ません”って言ってくる時は、意地悪で“○○したいのか?したくないか?どっち?”って聞き返す。したくないことは無意識に出来ないねん。でも、したいことは忙しくても時間を作るよう頭が働く。と、私は思ってる。

ま、もし“気付き”を得たなら、それを決して忘れないことだね。忘れる・自覚がないから同じ過ちを繰り返すんだと思う。

今日のまとめ:河瀬監督ファンの方は是非とも観て欲しい!