うわー、モリコーネもしかりコレも松浦美奈さんの日本語字幕やん!?めちゃ大吉を引いた感があるわ!
ということで、待ちに待った、映画館で観る超久々のニコール出演作を観てきました。
事前にYouTubeなどでネタバレ込みの感想を視聴した上の鑑賞でしたが、
これがハムレットの原型だと知ったらめちゃくちゃ面白い!
シェークスピアのハムレットでは、なぜ彼がわざわざ気狂いじみた小芝居をしたのか、ガートルードが王殺しに加担?したり、毒入りだと分かってワインを飲む心理が見えてきた。
ハムレットでは常に謎だったガートルードのクローディアスへの愛がめちゃくちゃリアルに伝わってきた。
ハムレットはマザコン、女心は複雑…と解釈していたんですが、この映画を見たら、めちゃくちゃハムレットやガートルードのバッググラウンドが見えてきた。
この北欧伝説上のハムレットなら、シェークスピアが描いた彼の狂気じみた自己演出も納得できる。結末も納得。愚かな策略でクローディアスに復讐するハムレットではなく、映画のように暴君の父親に洗脳されたハムレットならあの選択をするだろうね。
本当にハムレットの原型だと思って観たらめちゃくちゃ面白かったけど、映画作品としては、あまりにも勿体ぶった展開が続いていたので、本来なら2時間もかからず終われる内容なのに伸ばしに伸ばして137分になった感じ。
確かに省略したらただのアクション映画になっていたとは思うので、北欧神話を強調する上では勿体ぶった展開も致し方ないのかな…と思った。
北欧神話ということで、宝塚でもシメさんの「白夜伝説」のオーディンや「アナと雪の女王」のトロルの単語が出てきたり、ワーグナーの「ワルキューレ」の女騎士だったり、北欧神話を強調した作風になっていたと思います。
やはり、ハムレットの原型だけあって、アレクサンダー・スカルスガルド演じるアムレートの父を殺した叔父への復讐心を募らせる過程にはリアルなものがありました。
ただの復讐心だけでなく、奴隷を解放したり、自業自得であったり、ある命を次ぐために障害を取り除く決意であったり、常にアムレートは自由選択の意志の象徴として描かれていますが、
生き様や結果や希望など、直接的メッセージというよりかは、大河の徳川家康と同じく戦争や紛争などの悪事に終止符を打つための覚悟みたいなものを感じました。
この映画を観ながら、北欧神話と日本神話(神道)が似ていることに驚き。
神道では、狐は稲荷神社に代表されるように眷属(けんぞく)として、カラスは八咫烏(ヤタカラス)として神様の使いの象徴ではありますが、北欧神話でも、狐もカラスも神の使いのように登場していたのが興味深かったです。
北欧神話だけあって、ロケ地も自然豊か土地の美しさを堪能出来ました。
殺害シーンが結構リアルに描写している割には、意外と目を伏せたくなる描写じゃなかったのが不思議な感覚でした。
結構カメラ目線の演出が多々あったのですが、カメラの向こうにいる観客に語りかけているのではなく、ちゃんと相手役に語りかけている表現だったので違和感がなかった。
ということで、本作はまさにラースファミリー集結!といわんばかりのキャスト陣に萌えまくり!(笑)
ニコール、アレクサンダー、ウィレム、そしてビョーク!
イーサン・ホークもラースファミリーだと思ったら、クリスチャン・スレーターと勘違いしてた…(汗)
ウィレムもビョークもめちゃチョイ役だったことに驚き!登場シーン短すぎ!
ぶっちゃけ、ニコールと同じコマで観たかったのに絡みがなくて残念でしたが、それでも同じ作品に出てるだけでも嬉しい限りです!
ニコールとアレクサンダーは、「ビッグ・リトル・ライズ」では夫婦役だったのに、今作では母息子の関係だったのが不思議な絵面でした。
アレクサンダーは、普段はめちゃくちゃイケメンさんなのに本作ではめちゃくちゃ野性味に溢れていてまさに野獣。怪物でしたね。
普段のイケメンなヴィジュアルでは信じられないくらい遺憾無くバケモノっぷりを表現されていて素晴らしかった!
久々にスクリーンで拝見するニコールは、今回も母親役として見事に母性を表現されていました。
てっきり美の象徴として登場しているんだと思ったら、ただの美しき母親像だけではなく、息子アムレート同様の狂気さも兼ね備えた人物像を演じられていたので、一瞬だけでしたが、また新しいニコールの表現を見ることが出来て激萌えでした(笑)バッググラウンドがあってこその表現なので、説得力があった。なかなかの狂気沙汰でした!
最近はTVドラマを活躍の場に移したニコールなので、スクリーンで拝見することがほとんどないのが残念ですが、ちゃんと居場所があることはファンとして嬉しい限りです。次スクリーンに登場するのは「アクアマン2」ですね。
私はこの方を全く存じ上げなかったのですが、アニャ・テイラー=ゾイの声がめちゃくちゃ好き!(笑)
アニャは、昨今人気急上昇の女優さんらしいですが、ビジュアルもさることながら声がホント素晴らしい!
スカーレット・ヨハンソンに似た要素を感じたので益々売れっ子になるでしょうね!
イーサン・ホークがめちゃくちゃ貫禄あるオジサンになっていてビックリ!ニコールより若いのにね…。
ビョークもウィレムも短い時間なのにインパクト大な存在感でしたね。
ビョークの3月の来日公演楽しみ!!
追記:やっと日本版「ムーランルージュ」の配役が発表になりましたね!
サティーン役がねねちゃんでもさゆみ氏でもなかったのが残念でしたが、ダイモンと平原綾香さんなら文句なし!
クリスチャンがまさかのベテラン井上君だったので驚きでしたね。見事に化けてくれることでしょう。甲斐翔真君はイメージ通り。
そして、大木大助さん…、もとい松村雄基さんがジドラー役で登場!私のイメージではジドラーじゃなくてデュークなんだけどね。どっちにしても楽しみ倍増!
果たしてチケットゲット出来るか!?しかもシングルキャストじゃないから組み合わせも悩むね。ま、楽しい悩みだけど!藁