21年前の早朝、震度7を記録し6,434人が犠牲となった阪神・淡路大震災。
その時、何が生死を分けたのか?、得られた教訓について先日のNHKスペシャルで放送され興味深く観ていました。
収集された大量のデータ(死亡時刻・死因・場所などを記した死体検案書、消防の活動記録、建物の被害状況、当日の航空写真、停電の復旧時刻)を再発掘、可視化技術で分析した結果、あの日、命がどのように奪われていったかが明らかになってきました。
地震の当日に亡くなった人は5千人余り。
その中でも、地震発生の1時間後で900人が、5時間後でも500人が生きて助けを待っており、もし事前に必要な対策が取られていたら救えた命がある事も分かりました。
以下、番組が示した3つのポイント(教訓)です。
(1)建物の耐震化を急げ
地震発生後1時間以内に死亡する人の8割近くが集中するその意外な原因は、弱い構造の建物が崩れて、足の上なら怪我で済む重さの柱でも腹や胸が圧迫されると呼吸が出来なくなる窒息死。→まだ900万棟ある弱い建物の耐震化が急務。
(2)停電からの復旧による火災が恐ろしい
揺れから2時間以上もたって発生し命を奪った謎の火災。停電後の電気が復旧すると倒れた電熱器具等が発熱し通電火災が発生。→地震を感知して電気のブレーカーを落とす感震ブレーカー(3千円程度)の普及が有効
(3)救助隊の到達を阻んだ大渋滞
全国から180の消防隊が被災地に急行するも渋滞で現地に到着できず。反対車線を警察先導で通行し夜になってようやく現地へ到着。しかしほとんど間に合わなかった。渋滞の原因は、橋が壊された事、安否確認・通勤などで一般車両が多かった事。→道路の早期復旧工法、一般車両の通行規制、などが検討されているが渋滞への対策はまだまだ不十分。
見えてきた教訓の多くは、震災の記憶が薄れて今も根本的な対策が取られないまま。
あの日の悲しみを繰り返さないために
大切な人を失わないために
命を守るために今何をしなければならないのか、考えさせられる番組でした。
その時、何が生死を分けたのか?、得られた教訓について先日のNHKスペシャルで放送され興味深く観ていました。
収集された大量のデータ(死亡時刻・死因・場所などを記した死体検案書、消防の活動記録、建物の被害状況、当日の航空写真、停電の復旧時刻)を再発掘、可視化技術で分析した結果、あの日、命がどのように奪われていったかが明らかになってきました。
地震の当日に亡くなった人は5千人余り。
その中でも、地震発生の1時間後で900人が、5時間後でも500人が生きて助けを待っており、もし事前に必要な対策が取られていたら救えた命がある事も分かりました。
以下、番組が示した3つのポイント(教訓)です。
(1)建物の耐震化を急げ
地震発生後1時間以内に死亡する人の8割近くが集中するその意外な原因は、弱い構造の建物が崩れて、足の上なら怪我で済む重さの柱でも腹や胸が圧迫されると呼吸が出来なくなる窒息死。→まだ900万棟ある弱い建物の耐震化が急務。
(2)停電からの復旧による火災が恐ろしい
揺れから2時間以上もたって発生し命を奪った謎の火災。停電後の電気が復旧すると倒れた電熱器具等が発熱し通電火災が発生。→地震を感知して電気のブレーカーを落とす感震ブレーカー(3千円程度)の普及が有効
(3)救助隊の到達を阻んだ大渋滞
全国から180の消防隊が被災地に急行するも渋滞で現地に到着できず。反対車線を警察先導で通行し夜になってようやく現地へ到着。しかしほとんど間に合わなかった。渋滞の原因は、橋が壊された事、安否確認・通勤などで一般車両が多かった事。→道路の早期復旧工法、一般車両の通行規制、などが検討されているが渋滞への対策はまだまだ不十分。
見えてきた教訓の多くは、震災の記憶が薄れて今も根本的な対策が取られないまま。
あの日の悲しみを繰り返さないために
大切な人を失わないために
命を守るために今何をしなければならないのか、考えさせられる番組でした。
東日本大震災の時も現実でない、まるで映画を見ているかのようでした。
今回の番組は、無念の思いで亡くなった方達からのメッセージだと受け取りました。
自分たちでやれる備えは実行しようと思います。