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ボエーム/カルロ・フェリーチェ2024

2024-08-26 | オペラ
ボエーム/カルロ・フェリーチェ2024

作曲:プッチーニ
指揮:Francesco Ivan Ciampa
演出:Augusto Fornari
装置・衣裳:Francesco Musante
演奏:Carlo Felice Genova
合唱:Carlo Felice Genova
出演:
ミミ:Anastasia Bartoli
ロドルフォ:Galeano Salas
マルチェッロ:Alessio Arduini
ムゼッタ:Benedetta Torre
コッリーネ:Gabriele Sagona
ショナール:Pablo Ruiz

絵本を舞台化したようなセットと衣裳で多彩なパステルカラー。舞台が始まる前の前面の幕やその周囲にカラフルで直線的な線画で子供っぽい絵が書いてあって楽しい。リズミカルな絵だ。登場人物が色々と書いてあって、下にロドルフォが居てミミが空から降ってくるような感じだったと思う。出だしの屋根裏部屋にはつまみが付いていて、子供が回すと舞台が回転してモミュスの場面になる。モミュス前では、色んな人達が出て来て楽しい。最後の兵隊さんたちは兵隊ぽく無いカラフルな衣裳の音楽隊で、実際に演奏していたようだった。3幕目は明るい色使いのセットで、最後は住民が窓から顔を出してピンクの花吹雪を散らしてミミとルドルフォを祝福する。照明もあまり暗くなくて明るい演出。登場人物にはそれぞれ対応する子供が設定されていて、ミミとロドルフォに対応する子供達は雪だるまを作ったり、皆で焚火にあたっり、4重唱の場面ではムゼッタとマルッチェロに対応する子供達は雪合戦をする。最期の場面はもちろん悲しいけど、でも、部屋の手前を子供達が手押し車に乗ってミミ達に手を振りながら通リ過ぎる。明るい演出で楽しい。
ミミは強力なソプラノで重い声ながら高音も綺麗に出る。ルドルフォは輝かしい声量のあるテノール。マルッチェロも輝かしい声で声量がある。ムゼッタはキレの良いソプラノ。全体にオーケストラに負けない声量の輝かしい声が揃っていた。
オーケストラと合唱は大規模でダイナミック。大音量に歌手達が負けていないし声も綺麗で破綻が無い。
マチネで子供達がいっぱい見に来ていた。
最期は悲しいけど、でも、すっごく楽しかった。

24.04.14 カルロ・フェリーチェ/ジェノバ

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