Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「シリウスSP」を実際に使用されての感想

2011年10月24日 | ピュアオーディオ

10月17日にご紹介しましたH様の、ベテルギウスからシリウスSPへの交換して、その後のご感想が届きましたのでご紹介します。

H様は関西方面の方で昨年当社を訪問されて、当方のサウンドを確認されていらっしゃいます。ケーブルも今年の初めにすべて、「ゴールドスターシリーズ」に交換されていらっしゃいます。

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ケーブルを交換して約2週間になりますが、本日午後、ようやく、じっくり音楽を聴く時間がとれました。少し遅れましたが、感想をお伝え致します。

シリウスSPとスーパーツィータ用シルバースター両方の効果と思いますが、全体的に微弱な音まで出るようになり、ライブ録音など、雰囲気がとてもリアルに感じられます。低域の質感も、ゴールドスターより明らかに増しました。

喜歌劇「こうもり」では、周囲の歌手のヒソヒソ声や、衣擦れの音、舞台中央に近づいてくる足音、息使いなどが目の前で見ているように聴き取れます。

べートーヴェン序曲集のCDは最初の1曲だけ聴くつもりが、今まで以上にスケールが増した音に感動し、結局1枚分全て聴いてしまいました。

ユリア・フィッシャーが弾くチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲のSACDは、弦の音が太く艶やかで気に入っているのですが、これも第一楽章のみ聴くつもりが、あまりに気持ちの良い音だったため、同曲第三楽章までと、同じCDに入っている小品も最後まで聴き続けてしまいました。

ジュリアードカルテットが弾くモーツァルトのハイドンセットCDも、本当に30年以上前の演奏かと疑いたくなるくらい、豊饒な音で聴けました。これも気が付いたら、有名どころの曲を収めたCD2枚分を聴いていました。

五嶋みどりが弾くパガニーニ24のカプリースは、演奏が真面目すぎてつまらないという評価もありますが、今の私のシステムで聴くと、音の隅々まで非常に繊細に気を配ったことがわかる演奏で、ヴァイオリンの表現の限界を極めようとしたパガニーニの意図が最大限に発揮され
たとてつもない名演と改めて感じさせられました。

私のシステムは、数年前新品に買い換えたCDPを除くと、ほとんど中古品で、13年近く使い続けているSPと、8年目のプリメインアンプ、2年目になる中級プリアンプ、そして高域補強用に1セット数万円のスーパーツィータを追加した、いわゆるミドルクラスの構成です。そこにサウンドトレール様のSPスタンド、電源トランス、ケーブルを使うことで、ハイエンドの入口くらいの音は十分出せるようになったと思います。(いくつかの高級オーディオ店を経験して、内心、それ
以上に到達していると感じることも少なくありません。)

逆にこれから更に上を目指そうとすると、100万円超えの機器に目がいってしまいそうです。したがってもうしばらくの間は、機器交換は自制して、今のシステムでじっくり音楽を愉しもうと思います。

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