Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

アンプの電源素子とサウンドについて

2018年09月15日 | ピュアオーディオ
「マランツ#7c+#8B・#9」、「マッキントッシュC22+MC275」。オーディオマニアならこの二つの名前を聴いた事が有るだろう。1960年代の「管球式プリアンプ+パワーアンプ」の超有名な名器でです。今となっては「オリジナル状態」のモノを手に入れるのは難しいアンプです。この2種のプリアンプは電源素子が「セレン整流」の機器です。セレン素子特有のサウンドと質感を持っていました。

アンプの電源の整流素子として、
1)セレン整流
2)真空管整流(整流管)
3)ダイオード整流
の3つの方法が有ります。

それぞれにサウンドと質感、ノイズについて特徴が有ります。どれが良いかはオーナー次第ですが、時代の流れと共に1)から2)へ、2)から3)へと移って来ています。現在はダイオード整流がメインとなって来ています。

個人的には「セレン整流」に非常に興味が有ります。柔らかいサウンドで「サワサワ感」のする質感は絶品です。当時の「ケーブル技術」が低くて「ノイズが多い」サウンドになっていたのが残念。今でもこの時代の機器は最高の質感が有ると思う。



「整流管整流」の真空アンプに手を入れて、現在数セット使用しているが、当時の「ケーブル技術」では「ノイズ」が多すぎて残念ながらそのままでは使えない。自分で「内部配線」を特殊なケーブルでやり替えて使用している。この「ケーブル技術」を使うと、最新のアンプに引けを取らないSN比の良さを確保した状態で「真空管アンプ」が使える。実際に現在の「オリンパスシステム」の中・高域用管球アンプで実践している。来訪された方がこの管球アンプの「ノイズの無さ」(SN比の良さ)にまずびっくりされる。レビンソンNo431Lに引けを取らない。コンプレッションドライバーの#375+HL88からノイズが全く聴こえない。「真空管整流」はキレが有るのに暖かいサウンドがする。

現在主流の「ダイオード整流」は「ノイズが無い」サウンドが出来る。ケーブル技術の向上が寄与している事を忘れてはならない。サウンド的にはキレ・ノビ・ヌケが良くて非常に良いアンプに仕上がるが、音の厚みの面で「やや薄目」になってしまう点が工夫の為所となる。

個人的には「セレン整流」を「最新ケーブル技術」でやったなら、「ノイズレス」のサウンドに出来ないか?と云う点である。実際にやって確かめたかった点です。これで「ノイズレス」に出来たらもの凄いハイエンドのサウンドになっていたと思う。


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