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F4は昭和43年、航空自衛隊の迎撃戦闘機 (F-4JE) として選定され、その搭載エンジンである J79-IHI-17 が国産化されることになり、45年10月には1号機が防衛庁に納入された。
私は41年3月からは自衛隊の F-104J の搭載エンジンである J79-IHI-11A の運転部門でテストに従事していたが、この J79-IHI-17 も初号機からテストに参加した。
私が出会った最初の欧米系エンジンが J79-IHI-11A だったが、それまでにテストした国産の J3 エンジンとは違って、当時最新鋭のアフターバーナー付きターボジェットエンジンだった。
J79-IHI-11A と J79-IHI-17 との違いは多々あるのだが、この両者からは多くを学ぶことができた。
だが数えきれないほどのエンジンをテストしたが、その時は緊張の連続だった。
ある上司からは安全に仕事するには 「いつも緩やかな緊張を持て」 とアドバイスされたが、その通りの 「緩やかな緊張」 だったのかもしれない。
しかし、もうどれもこれも遠い昔の想い出の中に活き続けている話しである。