諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

青麻神社で常陸坊海尊(清悦??)とされる残夢と、その弟子・永田徳本を想う。

2023年01月27日 14時08分50秒 | 永井直勝
先日、BSの新日本風土記で源義経の伝説を特集していました。

義経主従が北海道に渡り成吉思汗になった。赤い魚を食べて不老不死となり、今も旅をしているのではないか。そんなロマンを感じる特集でした。

こう言った義経伝説は義経が奥州藤原氏の兵に襲われた時、10名ほどの人数を連れて山寺に参拝し難を逃れたと言われる常陸坊海尊によるものです。

常陸坊海尊は人羹(ニンカン)を食べて不老不死になった。それで長年、義経主従の伝説を語り継いできたとのことです。

因みに人羹は直訳すると「人間を煮た」となります。人魚だとする説もありますが、私は人間を食べれば長寿、或いは不老不死になると考えられていたと推測します。

実は徳川時代でも常陸坊海尊が現れています。残夢と言う名前で。

そこで林羅山や南光坊天海とも会い、義経主従の話をした。林羅山は正しく残夢は常陸坊海尊だったと語っています。

この出会いは私の家系の祖・永井直勝が関わっているのは間違いないと思います。残夢は永井直勝の叔父である永田徳本の漢方医学の師ですので。

そして林羅山は永田徳本に漢方医学を学ぼうと弟子になったが、非凡なる林羅山の才能を感じた永田徳本は徳川家の家臣になることを勧めています。

残夢と称する常陸坊海尊は枸杞飯、赤い実、そして赤い魚とされる人羹を食べて800歳まで生きたと言われてますが、その弟子の永田徳本も118歳まで生きたとされるので、何かしら長寿の秘訣を知っていたのだと思います。

因みに永田徳本は「甲斐の徳本」と呼ばれ、武田信虎・信玄親子の侍医をしていました。

現在の葡萄栽培法を発案して、薬として甲州ワインも作っています。そして徳川家康に漢方医学の知識も授けています。

徳川家康は日光東照宮に祀られていますが、家康は神ではなく人間です。

それを神として祀るには医学の知識があったことから薬師如来の生まれ変わりだったとして、神仏習合の権現として祀ったのです。

日光東照宮は熊野権現の神職兼大浜藩主の家系に生まれた永井直勝が造営奉行をしている。そして叔父の永田徳本が家康に漢方医学を教えた。だからこそ日光東照宮に祀る事が出来たと言えます。

私、太陽、月、星の三光信仰の総本山である岩切・青麻神社には、先日も参拝に参り湧水を飲み飲み、しばらくの間佇んでおりました。自身の浄化をする為に。

この青麻神社には常陸坊海尊を祀っています。1600年代に清悦と言う者が青麻神社に遣ってきて、神社裏の洞窟を住まいとした。人の眼の治療をして暮らしたとあります。この清悦が常陸坊海尊だと言われてます。

神社裏の洞窟は現在は閉ざされており、宮司さんも見たことが無いそうです。見たら眼が潰れるそうです。

ここでふと思ったのですが、流石に源平時代に生きた常陸坊海尊が残夢や清悦だとは思いませんが、時代も合っているし「残夢=清悦」なのは間違いないのではないでしょうか。

青麻神社には湧水が出ます。神社の前には清い小川が流れている。小川を少々遡ると瀧宮がある。そして雨が降ると神社裏の崖から雨水が瀧の様に落ちる。そこからも青麻神社は祓い清めに特化した水の神社だと言えます。御井神も祀っていますし。

残夢とは「見残した夢、目覚めても心に残る夢」を指します。常陸坊海尊にとって源義経一行が討たれたのは悪い夢です。

常陸坊海尊は山寺に参拝していて難を逃れた。それで人々からは卑怯者呼ばわりされた。

悔やんでも悔やみきれない。源義経と共に天下を取りたかった。源頼朝や鎌倉幕府を倒したかった。それ故に残夢と名乗っていたのではないか。

そして残夢は青麻神社に辿り着いた。神社裏の洞窟を終の棲家として心を祓い清めた。残夢を昇華した。それ故に「清められて満足した」との意味である清悦と改名したのではないか。

考えてみれば残夢の弟子である永田徳本も同じ境遇だった。武田信虎・信玄親子の典医・侍医だった。武田家に仕えていた。しかし武田家は滅びた。

武田家が滅び、永田徳本は牛の背に揺られ放浪の旅に出た。十六文先生と呼ばれ、貧しい人からは治療費を取らず安い賃金で医療活動を行った。

徳川秀忠が重い病に罹った時も無償で医療を施し徳川秀忠を完治させたが、それは討伐された武田家へ鎮魂として施していたのではないか。

常陸坊海尊も失意の底にいた。永田徳本も同様。

常陸坊海尊とされる清悦は人々の眼を治したと言われているが、辛い気持ちを人に施すことで自分自身を清めていた。永田徳本も同様の想いで人に医療を施していたのではないか。

そう思いながら清悦も飲んだであろう青麻神社の湧水をがぶ飲みした。

心なしか心が清められた感じがした。


ではでは。









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