諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

大祓祝詞は古代の水葬を示しているのではないのか。

2023年05月06日 18時18分46秒 | 神道
瀬織津姫は消された神だと多くの人は言います。私は違うと思っています。

本当に消された神は大歳神の妻神である天知迦流美豆姫。その証拠に天知迦流美豆姫を祀る神社は基本存在しない。

基本と言いましたが、実際はあります。私の友人の神社にも祀られています。大歳神として。

でも天知迦流美豆姫の名前では祀られてはいない。理由は何故か。

多分、天皇家の祖神・天津神として天照大神を迎える為だと思います。天知迦流美豆姫を。

だからこそ天知迦流美豆姫が信仰されてはならない。それで天知迦流美豆姫の名前を消し去った。その代わりに瀬織津姫を登場させたのだと思えます。天照大神と並ぶ天知迦流美豆姫のもう一つの名前として。

まっ、この話は追々語りたいと思っています。

さて、大祓祝詞です。神職なら誰もが暗記をしている祝詞です。大祓祝詞で神職は人々の穢れを祓っているのですから、大祓祝詞が唱えられないのであれば神職とは言えません。

その大祓祝詞の筆頭に「川上の瀬に座す瀬織津姫と言う神・・・・」として瀬織津姫の名前が出てくる。つまりは瀬織津姫の名前で人々の祓い清めがなされている。

分かるでしょ、私の言いたい事が。

瀬織津姫の名の元に人々は穢れを祓っていただいているのに、何で瀬織津姫が封印された神であるとか、消された神であるとかいい加減な事を言うのか。

中には瀬織津姫封印解除とか訳の分からないことを言う人物もいる。

これね、神職の立場からすれば呆れを通り越して不敬ですよ。神職だけではなく神道に対しても。

私のかつての知人は瀬織津姫の名を商標登録しています。多くの神職は怒っております。とんでもない罰当たりとして。

スピリチュアルはこんな奴ばっかです。ホント、空しくなります。

そろそろ今回のお題に付いて書きたいと思います。

大祓祝詞はもしかしたら古代の埋葬である水葬を意味しているのではないかについてです。

古代、日本人は風葬で葬られていたと墓のカテゴリーで書きました。墓の意味は「放り捨てる場所」と言う意味だとして。

放り捨てると言う事は土の中に埋葬はしていない。つまり風葬であるとしました。

でも水葬も存在していた。仙台藩でも処刑者の遺体は広瀬川や七北田川に流されていた。合わせて12000人以上の処刑者の遺体が。

それだけではない。坂上田村麻呂の時代、蝦夷軍と戦い戦死した朝廷軍の兵士は七北田川に流されている。これは古来から水葬の歴史があったからではないのか。

大祓祝詞はその名の通り祓い清めの祝詞です。そして神道では遺体は穢れとされている。

穢れを祓う大祓祝詞。これはそのまま水葬での祓い清めを示しているのではないか。

風葬は遺体が散乱する。地獄の景色となる。しかし水葬であるならば遺体は残らない。日本は急流の川が多いから、木に縛り付けて流せば短期間で海に到達する。その方が衛生的も良い。

古代の人が一番恐れていたのは疱瘡です。遺体をそのまま放置していたらペストが発生する。ペストもまた疱瘡。古代人も風葬にするのは躊躇していたと思える。

以前にも語りましたが、出雲の宍道湖では木の上で風葬した遺体を流していたとされています。

伊弉諾尊・伊弉冉尊も最初の子であり、身体に障害がある蛭子神を船に乗せて海に流した。

仏教の親鸞も「私が死んだら賀茂川に放って、魚に食べさせよ」と遺言している。

鳥取県の浅津温泉の地では、沼に死者の骨と灰を捨てている。

近代でも嬰児の遺体は男の子には扇子、女の子には杓子をさして川に流す習慣が続いていた。

大祓祝詞は川上に座す瀬織津姫が人間の穢れを受け取り、河口に座す速秋津姫に流す。

穢れを受け取った速秋津姫は風神である伊吹戸主に穢れを渡す。

伊吹戸主は穢れを吹き飛ばし、海底に座す速佐須良姫に穢れを渡す。

速佐須良姫は受け取った穢れを海底で流離う事で消滅させる。これで祓い清めは終了となる。

この大祓祝詞は水葬そのものの流れと言えるのではないか。

瀬織津姫は奪衣婆のモデルとされているが、奪衣婆も賽の河原に座している。

死者の罪を計る役割を果たしているが、罪の加減により死者は三通りの方法で三途の川を渡り、黄泉の国へと向かう。海底は神道では黄泉の国もされている。

無関係では無いと思う。大祓祝詞と水葬は関連している。

大祓祝詞は水葬により川の流れで死者が祓い清められ、黄泉の国に渡る儀式を示している。

私はそう思える。


ではでは。

















コメント
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