平成27年11月15日
津山圏域資源循環施設が、試験段階に入り平成27年(2015)11月16日から試験運転の為、一般家庭ごみ(旧市内)の搬入を受け入れます。
・苦節 うん十年!二転三転した設置場所!
・平成18年に設置場所を公募で募集することを決断!
全国的にも2例目?となる取り組みでスタートした。
その公募について、敵地選定委員を公募されたので、私も以下の公募動機のレポートを提出しています。
2006年7月10日提出
望ましいごみ処理センターの姿
(副題)資源循環型社会の構築を目指して
津山市のごみ処理センター建設については関心を持っていました。状況は、津山市長選で大きく変化しました。
こうして、選定委員を公募することも大きな変革であると考えます。
市民(成り立て)としては、こうした機会に是非ゴミ処理について考え、選定委員会に参画したいものと考え応募します。
ゴミ処理は、都市の抱える大きな課題であり、また施設は、「まちづくり」の基本インフラです。既成概念にとらわれる事なく、計画を推進していくことが最も大切です。
4つのポイントを設定しました。
・将来の道州制では、津山市は県北のリーダーでなければならない。
・50年先を見据えた、施設を設置しなければならない。
・資源の無駄をはぶき、資源の再利用施設でなければならない。
・環境にやさしく、安全な施設でなければならない。
一方で市の公募要件は、
・地域の理解とまちづくり・地域活性化の構想、意欲がある。
・十分な面積(10~20ヘクタール)を確保できること
・施設及び進入路用地は一団の土地取得が可能
・幹線道路が近く、搬入路の確保ができ分散搬入が可能
面積的に小さいと思います。これまでの計画と同じになります。26億もの移転補償費を払う考え(過去の話し)があれば、もっと大きな計画としたいものです。
・ゴミ処理センターの位置づけは、資源循環型です。
ゴミ処理の熱エネルギーに再利用する。
→ 発電、温水(工業、農業に利用)
焼却灰等の再利用。→2次製品加工場の設置
リサイクルセンターの併設
バイオマスエネルギータウンの構築
環境、エネルギーを研究する、研究所の誘致
規模的では、津山総合流通センター(有効面積64ha)の規模とする。流通センターそのものが、候補地となってもいいと考えております。
・処理センター周辺にエネルギー活用施設の設置が可能となります。
・ゴミ処理から発生する、さまざまな分野の産業育成を目指す。
・処理エリアを津山市、真庭市(3ヶ所設置)美作市、鏡野町とし、既存の施設は、集積(輸送)センターとして利用する。(大型運搬車の導入)
・24時間稼動の、大型施設となり、環境面でも安心施設
・大きな、再利用エネルギーが確保できる。
・集約により、人件費の大幅削減につながる。
市、町が我が身のことばかり考えて造ると、現在の文化センター、野球場、体育館など維持管理に苦労する施設となってしまいます。
津山市には県北のリーダーとして、ゴミ処理センター建設を機会に、県北の街の連携軸構想の基礎を築い頂きたい。
『参考』
流通センターの分譲価格
28,000円/㎡×140000㎡=39億
造成地
設計・アセス・申請・地元対策 4億
土地費 3,000円/㎡ × 200000㎡= 6億
造成費 20,000円/㎡ × 200000㎡=40億
合 計 50億
有効面積 70% 140,000㎡
有効面積単価 35,000円/㎡
以上
公募委員の一人として、敵地選定委員会に出席することとなる。(初回の協議は平成18(2006)年8月31日)
改めて、レポートを読み返しながら、長い年月がかかったものだと感じている。
当時の私の評価点数表もデータとして残っていますが、1位は現在の設置場所ではなかった。
当時の考えとしては、流通センターを使うことを提案していることから、ゴミ処理センターは、険悪施設ではなく、産業施設だと考えいます。
この考えは、今でも変わっていません。
これから、燃焼実験、データ取りを行い、平成28年4月1日から本格稼働することになります。
20年、30年先を見据え、新しい発想の施設として稼働していただきたいと願っています。
ゴミ焼却業務から生まれる将来への提言施設「研究施設」と捉え、発電以外の付加価値の研究
余剰熱の利用から新たな産業を生み出す取り組みへの挑戦(研究)
搬入経路の効率化
施設を核としたまちづくり構想
津山圏域資源循環施設組合のホームページ
敵地選定委員会の経過
http://www.shigen-tsuyama.jp/kumiai_houkoku/keika_tsuyama_bullok.html