平成26年9月4日 時事通信記事
鳥取県(9月3日)の中山間地域活性化セミナー実施(人口予測シート活用事例)の記事を読む。
各市町村の担当者ら約95人が参加。集落ごとに今後の人口増減などを予測するソフト「とっとり集落創造シート」を活用した事例の紹介や講演会が行われたほか、地域の交流拠点となっている住民の自主組織「ふれあいの郷かあら山」(同県大山町)の現地研修などが行われた。
同シートは、各集落の人口増減を5年、10年ごとに推計したもので、現在の人口を維持するため、阻止しなければならない人口流出数や必要な移住者などがシミュレーションできる。県が1月、住民に自主的に地域の在り方を考えてもらいたいと導入した。とっとり暮らし支援課によると、同シートを作成したのは8月時点で12市町村597集落に上る。
セミナーでは、県西部に位置する南部町、伯耆町で同シートを地域の集まりなどで活用した事例が紹介された。ソフト開発に関わった鳥取環境大学地域イノベーション研究センターの倉持裕彌准教授、県西部総合事務所地域振興局の地域づくりサポーターの岡田美樹さんらが登壇。地域での話し合いに参加してきた岡田さんは「同シートがあることで話し合いが盛り上がる。ただ、具体的な数字が出ることで『こんなに減るんだ』とショックを受ける人もいる」と話し、「不安に対してのバックアップも必要」と課題点を挙げた。