安東伸昭ブログ

安東伸昭の行動日記

「MEGA地震予測」で新たに警戒が呼びかけられる

2023年06月11日 | 地震

令和5年6月11日

「MEGA地震予測」で新たに警戒が呼びかけられる

 「近畿地方」 和歌山県太平洋側の沈降拡大を確認

これまで本誌・週刊ポストで何度も地震予測を的中させてきた「MEGA地震予測」。そして今、新たな地域への緊急警戒を呼びかけている。

【図】近畿地方以外でも隆起・沈降が 異常変動全国MAP2023 VOL.5

 

 東大名誉教授の村井俊治氏が立ち上げた地震科学探査機構(JESEA)が配信する「MEGA地震予測」は、

国土地理院が全国約1300か所に設置する電子基準点のGPSデータを使って地表の動きを捉え、

1週間ごとの上下動の「異常変動」、長期的な「隆起・沈降」、

東西南北の「水平方向の動き」などの指標を総合的に分析している。

 5月5日に起きた能登地方地震(M6.5)をはじめ、

5月22日の新島・神津島近海(M5.3)や

5月26日の千葉県東方沖(M6.2)など各地で大きな地震が相次ぐなか、

JESEA主席研究員の郭広猛博士は、週刊ポスト5月22日発売号で千葉県や伊豆諸島といった地域に警戒を促していた。

 そんな郭博士が新たに警鐘を鳴らしている地域が「近畿地方」だ。

「5月中旬に『隆起・沈降』で、和歌山県の太平洋側の地域での沈降の拡大が確認されました。

沈降は大地震が発生する前によく観測される現象で、周囲の隆起との境目に歪みが溜まっていると考えられるため、

警戒が必要です」(郭博士)

 現在JESEAは、従来の地表の動きの分析に加え、衛星画像データの解析など計10種類の予測法を組み合わせた

「ピンポイント予測」を実用化。

発生の切迫度がより高い時に限って、「場所」や「時期」、「規模」を明示し、警告を発している。

予測的中率は70%を超える数字になるという。

 その「ピンポイント予測」でも、「近畿地方」が対象エリアになっている。

郭博士が語る。

「和歌山県で沈降の拡大が見られたのと同じ時期に衛星画像データの解析で、

紀伊水道を中心とする近畿地方の地表や海上から、地震の前兆と思われるガスの噴出が確認されました。

6月21日までにM5.5±0.5クラスの地震が発生する可能性があります」

 今回ピンポイント予測が発出された地域は、南海トラフ巨大地震の想定震源域とも重なっているため、

一層の警戒が必要だ。

 さらに郭博士は、「ほかの地域に住む人も警戒を怠らないでほしい」と語る。

「東北は日本海側と奥羽山脈周辺が沈降する一方、太平洋側が隆起し続けています。

それに加えて『S石巻北上』など岩手県や宮城県の海岸沿いでは大きな『異常変動』が集中しているので、

地震の発生を警戒したほうがよいでしょう。

 首都圏も千葉県中央部の沈降が拡大しており、伊豆諸島もまだ隆起と沈降が混在して不安定な状態です。

今後も地震が続く可能性があります」

 そのほかの「警戒ゾーン」は全国MAPに示した。

地震列島だけに、備えを万端にすることが肝要だ。

 


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