平成23年9月3日
台風12号が高知県に上陸し、現在瀬戸内海を北上しているとのこと。
12号と同様の軌跡の過去の台風は3回あると日本気象協会が発表しています。
日本気象協会より
類似台風の特徴
類似例① |
1982年10号 |
上陸地点と上陸時の気圧 |
渥美半島、970hPa |
気象の特徴 |
・四国地方~東北地方にかけて、広い範囲で大雨となった。 |
主な被害 |
・死者不明者95名 ・東海道本線富士川橋の橋脚が流され、75日間不通に |
類似例② |
1994年26号 |
上陸地点と上陸時の気圧 |
和歌山県南部 950hPa |
特徴 |
・四国や紀伊半島の南東斜面を中心に300mmを超える大雨 ・奈良県日出岳では日雨量が733mmに達した。 |
主な被害 |
・全国で死者3名、負傷者62名 |
類似例③ |
1974年16号 |
上陸地点と上陸時の気圧 |
高知県須崎市の南西、960hPa |
特徴 |
・紀伊半島南部で200~600mmの大雨に。 ・関東の北部や西部でも300~500mmの大雨を観測 |
主な被害 |
・多摩川の堤防が決壊して家屋が流出(いわゆる多摩川水害) |
類似例を通してみた台風12号の影響
- 湿った東風の影響が長引く場合が多く、紀伊半島~伊豆、関東西部の山地を中心に長い時間雨が降り続き、総雨量が多くなる。(紀伊半島の東岸では総雨量が1,000mmを超えるケースもある)
- 台風の進路にあたる可能性が高い近畿地方や東海地方は、台風接近時に1時間に50mmを超える暴風を伴った雨になりやすい。 →中小河川の増水、氾濫の恐れ
- 紀伊半島北上コースは伊勢湾周辺で高潮被害が発生しやすい。
- 東北地方の被災地周辺は、依然として東風の吹きつけ効果による高波で、浸水被害が発生する可能性がある。(東北縦断や日本海沿岸スレスレを通る場合は特に注意)
- 東海~関東地方では竜巻が発生した事例がある。(台風の200~300km東側で発生しやすいと言われている)
とにかく、大きな被害をもたらさないように祈るだけである。
現在21:20 20:00岡山県の倉敷付近に再上陸とある。暴風圏内に入っているのに風が吹かない?不気味な夜です。広戸風に慣れているとは言え、真上を通過する台風、は初めての経験、どんな状態になるか?