令和6年11月12日
台風25号発生で4つ目の台風に 異例の接近で日本にも影響?
12日午前3時に、フィリピンの東で台風25号が発生した。
11月に入り、4つ目の台風だ。
「11月に台風?」「4つも?」と首をかしげる人もいるだろう。
11月としては異例の「同時多発台風」。
日本への影響について、みていきたい。
11月に“4つ同時”は史上初
12日正午現在、台風25号以外に、台風22号・23号・24号が発生中である。
11月に北西太平洋で台風が同時に4つ存在するのは、統計史上初の珍事である。
年間を通しても2017年以来7年ぶり(7月23日台風5号・6号・7号・8号)。
なぜ11月に入っても、台風が大量発生しているのか?
11月でも南の海上 “たまご”出来やすい
一因と考えられるのが、日本のはるか南の海面水温である。
赤道付近で東風(貿易風)が強まり、暖かい海水が太平洋の西側に吹き寄せられているのだ。
実際に日本の南では海面水温が30℃前後で平年より1~2℃高い状況。
台風を形成する積乱雲が発生しやすいのだ。
その中で、12日に発生した台風25号が、日本への接近する可能性が出ている。
台風25号 11月としては5年ぶりの接近台風か
予想進路では、台風25号だけが急に北へシフトしている。
16日(土)から17日(日)に、日本付近に南下する上空の偏西風に引き込まれる形で北上するためで、
沖縄の先島諸島に接近の可能性が出てきた。
いくら沖縄といえど、11月の台風接近は珍しく、実に2019年以来5年ぶりだ。
先週末、総雨量が局地的に650㍉を超えるなど記録的な大雨を観測した沖縄県では、
湿った空気の流れ込みが続いていて、今も大気の非常に不安定な状態だ。
台風が接近する週末にかけて断続的に雨や雷雨が続き、局地的には再び大雨の可能性がある。
台風25号の動向に注意するとともに、雨への備えを今一度、行っていただきたい。