令和7年1月13日
宮崎で最大震度5弱
気象庁「南海トラフ臨時情報 調査中」を発表
13日午後9時19分ごろ、宮崎県で最大震度5弱を観測する地震があった。
気象庁によると、震源は日向灘で、震源の深さは約30キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・9(速報値)と推定される。
これを受け、気象庁は東海沖から九州沖にかけての震源域で発生が懸念される
「南海トラフ巨大地震」との関連性について調査するとして「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」を発表した。
気象庁によると、宮崎市、宮崎県高鍋町、新富町で震度5弱を観測。
宮崎県と高知県で津波注意報が発表され、宮崎県で約20センチ、高知県で約10センチの津波が観測された。
臨時情報の制度が導入された2017年以降、発表は2回目。
専門家による臨時の評価検討会が南海トラフ巨大地震との関連性を検討し、
気象庁はさらに臨時情報を出す。
臨時情報は4種類ある。
気象庁は最初に「調査中」を出し、その引き金となった事象の観測から
最短2時間程度で「巨大地震警戒」「巨大地震注意」「調査終了」のいずれかを発表する。
発生時刻 :2025年01月13日 21時19分頃
震源地 :日向灘 (宮崎の東南東20km付近)
最大震度: 震度5弱
位置 :緯度 北緯 31.8度
経度 :東経 131.6度
震源 :マグニチュード M6.6
深さ :約40km
南海トラフ地震臨時情報(調査終了) 令和7年1月13日 23時45分
政府が首相官邸の危機管理センターに「情報連絡室」設置
今回の地震を受けて、政府は午後9時21分、首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置しました。
地震の被害がないかなどと共に、南海トラフ地震との関連を調査する臨時情報も踏まえ、
情報を収集しているとみられます。
気象庁によりますと午後10時27分までに観測された津波の時刻と高さは次の通りです。
宮崎・日南市油津では午後10時4分に0.2メートル。
宮崎港では午後9時48分に0.2メートル。
高知・土佐清水では午後10時21分に0.1メートル。
高知・室戸市室戸岬では午後10時17分に0.1メートル。
宮崎・日向市細島では午後10時1分に微弱、数センチ程度です。
場所によっては検潮所で観測される津波よりも大きな津波が到達する可能性もあります。
今後、津波の高さはさらに高くなることも考えられます。
津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。
「南海トラフ臨時情報 調査中」の発表は2回目
前回は、令和6年8月8日
南海トラフ地震の臨時情報を発表 宮崎で震度6弱、関連を調査
「巨大地震注意」
南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」終了 - 安東伸昭ブログ