令和7年3月3日
10日から備蓄米15万トン入札
コメ5キロ価格、平均3939円
農林水産省は3日、政府備蓄米放出に向けた初回入札15万トンを10日から実施すると発表した。
対象は24道県が産地のコシヒカリやひとめぼれなど計41品種。
3月半ばに集荷業者に売り渡した後、同月下旬にもスーパーなどの店頭に並ぶ見通し。
高騰するコメ価格が下がるかどうかが焦点となる。
流通の円滑化を目的に実施するのは初めて。
農水省は3日、2月17~23日にスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が、
前年同期と比べ94.7%高い3939円だったと発表した。
前週からは47円高く、備蓄米放出の公表後も値上がりが続いた。
入札概要については、農水省のホームページ上で公告した。
産地や品種、保管倉庫の所在地などで備蓄米を細かく分類し、
それぞれ高値を付けた業者から順番に落札する。
残りがあれば再び入札にかけ、今月12日までに落札業者を決定する。
農水省は最大21万トンの放出を決めている。
追加の6万トンは流通状況を調査した上で放出時期を今後判断する。