令和5年4月10日
西粟倉施設整備 不適切発言も継続 財政負担懸念、村議会容認転じる
岡山県西粟倉村が民間連携で整備している宿泊交流施設の運営予定会社の社長が不適切発言をした問題で、
村は同社との契約を解除せず、整備を継続する方針を決めた。
中止や見直しに伴う多額の財政負担への懸念が理由で、契約撤回を求めていた村議会も容認に転じた。
5日に非公開の村議会全員協議会を開き、決定した。
村は建設事業費(約13億8千万円)のうち、大半を占める国交付金や起債の返還などが生じると説明し、
事業の推進を表明。村議からは契約の撤回や見直しを求める主張が引き続き上がったが、最終的には承認した。
金田豊治議長は「苦渋の選択だ。村が単独で財政負担するには額が大きすぎる。
事業の進捗(しんちょく)を注視していく」と取材に答えた。
青木秀樹村長は「大所高所に立った判断をいただいた。
事業を成功させ、地方創生に結び付けるのが村の責任。
身を引き締めて業務に当たる」とコメントした。
会社はワンテーブル(宮城県多賀城市)。
社長は小規模自治体を念頭に「行政機能を分捕る」「地方議会は雑魚」などと知人に話したことを3月、地元紙に報じられた。
発言を認め、辞任意向を示している。
令和5年3月30日
西粟倉村を連携事業の社長が侮辱
村議会は契約撤回要求 対応を協議
岡山県西粟倉村との連携事業で宿泊交流施設の整備を進めている民間会社の社長が、
地方自治体や議会を侮辱する発言をしたとして辞任する意向を示したことが29日、村への取材で分かった。
村は発言を問題視する村議会から事業契約の撤回を求められ、対応を協議している。
会社は、まちづくりや観光開発を手がける「ワンテーブル」(宮城県多賀城市)。
村や村議会によると、社長は、小規模自治体や議会を念頭に
「行政機能を分捕る」
「地方議会は雑魚」などと社外の知人に話したことを地元紙に報じられ、発言を認めて23日に辞任の意向を表明した。
村議会は28日午後、非公開の全員協議会を開き、社長から直接謝罪を受けた上で対応を協議。
契約撤回で意見が一致する一方、村の財政負担が増大する可能性もあるとして引き続き協議するとした。
社長は取材に「村の皆さんの気持ちを傷つけてしまい、真摯(しんし)に謝罪したい。
(事業についての)判断は村と村議会に委ねる」と話した。
山下英輔副村長は「発言は不適切で遺憾。議会と情報共有して対応していく」とした。
同村とワ社の連携事業は、事業費13億9千万円を見込んで建設している宿泊交流施設や、
2023年度に村の第三セクターから引き継ぐ道の駅など観光関連3施設の運営がある。
この記事の元はこれか!
十分に有りうる話しです。
「行政機能ぶん取る」 自治体連携巡りワンテーブル社長発言 録音データで判明 | 河北新報オンライン (kahoku.news)