みなさま、こんばんは(*^_^*)
明治初めの横浜で、高度な技巧を凝らした
眞葛焼を生み出した陶芸家「初代宮川香山(こうざん)」。
(天保13年1月6日(1842年2月15日)~大正5年(1916年)5月20日)
没後100年を記念して 今年の2月24日~4月17日
サントリー美術館で展覧会がひらかれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/52/f4a96e419ccbf998e5dfb8b7ca7d4aa0.jpg)
「没後100年 宮川香山」展。
同僚に言われてあわてて最終日に見に行ったきり
体調がよくなくて書く余裕がなかったのですが、
あまりに素晴らしかったので、
今さらですが、書くことにしました。
現在開催中の大阪、秋の瀬戸と全国巡回の折に
ご覧になるようお勧めします。
以前から、眞葛焼という名前だけは知っていましたが、
作品についてはほとんど知りませんでした。
それもそのはず、作品のほとんどが海外に流出し
これまで国内でまとめて目にすることはできなかったのです。
この度、横浜のコレクター田辺哲人(てつんど)の
コレクションより140点が並び、
生涯新しい技巧に挑戦し続けた
宮川香山の全貌があきらかとなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/4d/894fb312e22fe280f5ed68c6cf517b14.jpg)
宮川香山は京都の陶工の家に生まれ
家業を継ぎました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/30/0d45bd7c1e650f1e9acb8425c84a2082.jpg)
明治3年、外国貿易玄関口横浜への移住より
「高浮彫」と呼ばれる技法を生み出します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/7a/af3e97d8f1a3912120df9a0e1907beb1.jpg)
この技法による作品は国内外の展覧会で高い評価を受け、
眞葛焼工房には観光客がひきもきらず訪れました。
外国では眞葛香山として知られているそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/28/4c9ee800d747e12b21bac035354a78a6.png)
ポスターにもなった有名な
「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指」(明治時代前期)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/b1/51e200c7f0bef272d9a6db9e9f362594.jpg)
香山の作品は、明治前期を中心とする
高浮彫の超絶技巧にも目を奪われますが、
後半生に究めてゆく磁器がまた静謐で素晴らしいのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/37/f38bd981c4a0d04f7ef256fca64ff12a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/67/c3e98063a069491ee3a00695020e746b.jpg)
これは明治14年の「褐釉高浮彫蟹花瓶」。
最晩年に同型の「高取釉高浮彫蟹花瓶」を作っています。
会場で見比べることができますが、
あきらかに最晩年のものの技巧が勝っています。
写真などでは、あの素晴らしさはお伝えできないと思います。
会場の真ん中で「びっくりぽん」(ちょっと古いけど)と
茫然と立ちつくしてしまうくらい、
見たこともない世界です。
作品はため息をついてながめるよりほかはありませんが、
70余年の生涯、守りに入ることなく、
進化しつづけたことが素晴らしく、
私たちの生きる指針になるのではないでしょうか。
明治初めの横浜で、高度な技巧を凝らした
眞葛焼を生み出した陶芸家「初代宮川香山(こうざん)」。
(天保13年1月6日(1842年2月15日)~大正5年(1916年)5月20日)
没後100年を記念して 今年の2月24日~4月17日
サントリー美術館で展覧会がひらかれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/52/f4a96e419ccbf998e5dfb8b7ca7d4aa0.jpg)
「没後100年 宮川香山」展。
同僚に言われてあわてて最終日に見に行ったきり
体調がよくなくて書く余裕がなかったのですが、
あまりに素晴らしかったので、
今さらですが、書くことにしました。
現在開催中の大阪、秋の瀬戸と全国巡回の折に
ご覧になるようお勧めします。
以前から、眞葛焼という名前だけは知っていましたが、
作品についてはほとんど知りませんでした。
それもそのはず、作品のほとんどが海外に流出し
これまで国内でまとめて目にすることはできなかったのです。
この度、横浜のコレクター田辺哲人(てつんど)の
コレクションより140点が並び、
生涯新しい技巧に挑戦し続けた
宮川香山の全貌があきらかとなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/4d/894fb312e22fe280f5ed68c6cf517b14.jpg)
宮川香山は京都の陶工の家に生まれ
家業を継ぎました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/30/0d45bd7c1e650f1e9acb8425c84a2082.jpg)
明治3年、外国貿易玄関口横浜への移住より
「高浮彫」と呼ばれる技法を生み出します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/7a/af3e97d8f1a3912120df9a0e1907beb1.jpg)
この技法による作品は国内外の展覧会で高い評価を受け、
眞葛焼工房には観光客がひきもきらず訪れました。
外国では眞葛香山として知られているそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/28/4c9ee800d747e12b21bac035354a78a6.png)
ポスターにもなった有名な
「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指」(明治時代前期)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/99/9bbb33ff5eb714f82bc13c694d8448b8.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/f1/e680c20cea68e4a637dc767a9e85da2d.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/bf/30aac1effaf911f18fdf0d252f177bc4.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/8a/6f2b757248d8360dd80a12942fe47232.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/b1/51e200c7f0bef272d9a6db9e9f362594.jpg)
香山の作品は、明治前期を中心とする
高浮彫の超絶技巧にも目を奪われますが、
後半生に究めてゆく磁器がまた静謐で素晴らしいのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/55/e45ad8889a27e970e921f928a4959e4b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/37/f38bd981c4a0d04f7ef256fca64ff12a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/17/bb941c6b853bf2a45ea1c614d229f2a7.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/67/c3e98063a069491ee3a00695020e746b.jpg)
これは明治14年の「褐釉高浮彫蟹花瓶」。
最晩年に同型の「高取釉高浮彫蟹花瓶」を作っています。
会場で見比べることができますが、
あきらかに最晩年のものの技巧が勝っています。
写真などでは、あの素晴らしさはお伝えできないと思います。
会場の真ん中で「びっくりぽん」(ちょっと古いけど)と
茫然と立ちつくしてしまうくらい、
見たこともない世界です。
作品はため息をついてながめるよりほかはありませんが、
70余年の生涯、守りに入ることなく、
進化しつづけたことが素晴らしく、
私たちの生きる指針になるのではないでしょうか。
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