ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

松岡美術館@白金台

2010-04-09 19:46:46 | 美術

松岡美術館
現在、「吉祥のうつわ―中国陶磁にみる祝い寿ぐ文様の世界―」

松岡美術館は目黒駅より徒歩15分、自然教育園に隣接しています。
南北線白金台から近いですが、わが家からはJRが便利。
庭園美術館までは行ったことがありますが、その先は初めてです。

 
松岡美術館、創立者松岡清次郎さんのご遺志なのでしょうか、
「ゆっくりと美しいものを楽しんで下さい」という雰囲気です。
建物はこじんまりとして美しく、小さいながら庭園も手入れが
行き届いており、心地よい時間を過ごすことができます。

展示もいろいろな点で見やすかったです。

①館内、フラッシュをたかなければ写真撮影はOK!
(音がうるさいので携帯電話による撮影は駄目ですが)、
お気に入りの作品を記録できます! 

国立近代美術館常設では撮影OKでしたが、
申し出てシールを貼ったりせねばならず煩雑ですし、
国立博物館常設では、部分的に撮影禁止でした。
ここでは自由に撮れるのが有難いです。
さっさと撮ったつもりですが、他の方のご迷惑に
ならなければよかったのですけれど。

②展示品の解説、「QRコード解説」がわかりやすかったです。
携帯電話のバーコードリーダーを利用した解説です。
初めての経験なので、一瞬、おおっ(・ω・;A どうやるのだろう?
とあせりましたが、慣れると簡単。
QRコードに携帯をかざすと、解説が読み取れます。
記録しておけば家に帰ってからの資料になります!

③ほどよい混み具合。
私が行ったのは平日の午前中だったせいもあるでしょうが、
他の大きな展覧会の混雑に辟易していたのでとても有難かったです。
大きな展覧会は会期終了近くなるとテレビで煽ったりするので、
地味な内容でも信じられないほど混みます。
ここでは一つ一つの作品を心ゆくまで鑑賞できました。


明るいエントランスには彫刻作品が展示してあります。
まずブールデルの「ペネロープ像」。
突き当りの緑が庭園です。


1番お気に入り、ディエゴ・ジャコメッティの「猫の給仕頭」。
彫刻家のアルベルトの弟さん、建築彫刻が専門。

 
彫刻や正面のお庭も椅子に座って鑑賞できます。
展示室は1階2階合わせて6つ。
順路はないみたいなので、まず左側の素敵な階段を上って2階へ。
(´・ω・`) わくわく

 
階段の途中にも彫刻があって、眼下にはお庭も見えます。


2階から見たお庭の桜。


見事なお雛様が廊下に置いてあります。
内裏の建物まで作ってあるのですね。

①東洋陶磁器「吉祥のうつわ」のメイン。
吉祥の文様として龍、麒麟、鳳凰、蝙蝠、桃、魚、蓮・・が
描かれたものが展示されています。

 
魚が吉祥文とは意外ですが、おもしろかったです。


1番好きなのがこれ! 青磁劃花魚文鉢。
魚の動きがあって、灰釉の色も水中の感じがでています。


白釉黒花魚文瓶。
写真が暗くてわかりにくいですが、魚の表情がかわいい♪


緑釉劃花蓮花文枕。首が折れそうに高くて硬そうですが、ひんやりと冷たそう。


粉彩八桃文盤一対。
蝙蝠が目出度い文様だとは。
「粉彩」はいろいろな色が出せるのですね。桃の紅色が珍しい。


釉裏紅牡丹菊唐草文鉢。この色を出すのが難しいらしいです。
銅で着色して透明釉をかけて焼くと紅く発色するので「釉裏紅」。

②日本画「華麗なる花鳥画」

  
近現代の花鳥の日本画。

③西洋絵画「ヴィクトリア朝絵画展」

1階は常設展示。

④ガンダーラ・インド美術
 

手前の菩薩と奥の仏陀の違いを初めて知った私です。
 |ω・`) 悟りが境目で、服装が違うのね。

  

⑤現代彫刻 

  グレコ。

 
ヘンリー・ムーア

⑥古代オリエント美術

 「エネヘイ像」エジプト
 

お庭に出ます。


まず、水鉢。
 
桜が散り敷く日本庭園、素晴らしい。

    

名残惜しいですが、お腹が空いたので移動します。
お隣の自然教育園でお昼を食べよう♪

 
プラチナ通り。ローソンでお弁当を買って戻ります。

  
不思議な建物だなあ。

 





成城石井のカンパーニュ

2010-04-07 21:29:11 | 飲食

今、お気に入りのパンはこれ!
成城石井の「カンパーニュ」。

パン・ド・カンパーニュというのは田舎パンらしいのですが、
噛みごたえがあって、私はスライスチーズを乗せて
温めて食べるのが好きです。
プレーンのほか木の実を入れたものもあります。
プレーンのときは、チーズを乗せて焼いたものに、
ブルーベリージャムをのせるとまた違った味わいでおいしいのです。

今日はプレーン、クランベリー・カシューナッツ、
2種のオリーブ、黒イチジクの4種類を買ってきました。
ときどき20%引きになっているのがうれしい♪

都心に出かけたときなど浮気をしてみるのだけれど、
このパンに敵うパンには今のところ出会っていません。

 
買いものの途中の雨の公園。
誰もいませんでした。

今夕は母が摘んできたつくしを天麩羅にすることにして、
薩摩芋や穴子を買ってきました。
芹や牛蒡、新たまねぎなども揚げようと思います。

水芭蕉と片栗の花――うかい鳥山@八王子

2010-04-07 16:51:55 | すてきなお店
「うかい鳥山」で食事をしました。

「うかい鳥山」は奥高尾、自然の景観に溶け込んだ数寄屋造りの離れで
炭火焼と日本料理を楽しむことができます。


京王線高尾山口駅前の桜。
ここから送迎バスで5分ほどです。


入り口の門。


手前の駐車場は桜が満開です。


門の内側から見てみました。


お部屋に案内されるまで、ここで待ちます。
時間があるので、まず奥の水芭蕉園に行くことにしました。


まだ梅が残っています。


フッキソウ。

 
数年前、「ほたるの夕べ」を短歌の友人に誘われて
ご一緒したことがあります。
お庭の池に放された蛍が幻想的でした。

 
お庭はきれいに作ってあって、離れが点在しています。

 
お庭をまわりながら、離れにいきます。

 

ミヤマシキミ。
高尾山山頂付近で会った花です。

  
雨の桜がきれいです。


足元に落ちているのは、イイギリの花ではありませんか!
昨年、高尾の1号路の上り口で見つけた花です。


植物園の入り口。

  
湧き水を利用して水芭蕉園が作ってあります。


水芭蕉などというものは、尾瀬に行かねば見られないと思っていました。
蛍の時期、ここはコウホネの黄色い花が盛りでした。


不思議な形です。

 
思ったよりも、小さいです。
尾瀬のはもっと大きいのかしら?


立金花(リュウキンカ)。
水芭蕉と一緒に生えることが多いそうです。


斜面には片栗の花。

 
片倉城址公園のものより大きいですが、開いていないのが残念。


雨のせいでしょうか。

 
ここのお釜にあたたかいそば茶が用意されていて、柄杓でくんで飲めます。


湧き水もあります。


お部屋の出入り口は雪見障子。


こんな感じのお部屋です。
ガラス窓は大きいし、結構人が通るのですが、視線は気になりません。
よく考えて設計されているのでしょう。

お食事が始まります。
コースで地鶏、牛肉、懐石が選べます。
鳥山というだけあって、鳥がおいしいです。
山女の塩焼きまでついていて、おすすめです。

 前菜。

 里芋と百合根の飛竜頭。

 うずらのつくね。


スモークサーモンで和風サラダを巻いていただきます。

 
お肉は目の前で焼いてくださいます。

 栃木産牛肉です。

 〆のとろろごはん。
こんなに食べられない~と言いながら、食べてしまった私です(´・ω・`)


デザートは黄粉をまぶしたわらび餅でした。
地鶏のコースにはついていなかったのですが、追加で頼むことができました。


お土産にさくらまんじゅうを買いました。
6個1050円。
こしあんの上品な甘さです。
蛍の季節は確かほたるまんじゅうでした。

駐車場向かいに越中五箇山の合掌造りの民家が移築してあり、
中を見学することができます。


真っ暗ですが、屋根部分です。

 
土間から上がって正面のお部屋と階段脇。

 
広い1階にはテーブルがおいてある部屋もあり、
食事に利用することもできるらしいです。

 
急な階段を上ると古民具や古美術品が。


3階建てで、2階3階は資料館になっています。

 3階。
探検みたいで楽しかったです。

送迎バスを暫く待って、帰りました。
車同士すれちがえない細くて曲がりくねった暗い道なので、
山道に慣れない方は1時間に3本ありますのでバスご利用が便利です。



福生の桜

2010-04-06 21:54:24 | 自然
妹に誘われて、福生の桜を観にいきました。

妹の住まいの近くの多摩川の川辺は桜並木が見事だそうで、
おいでと誘われていたのですが、
お互いのスケジュールと花期が合わず、やっと今年実現!

お天気上々。
母を助手席に、40分のドライブです。
馴染みのない土地なので、ナビを頼りにちょっとどきどき。
10キロ余、北上します。

途中、妹を拾って、多摩川中央公園の駐車場に停めます。

駐車場の側から住宅街、多摩川沿いの遊歩道に桜並木が続いています。

  
満開。

    
青空と春の光と風。

  
ただただ花を眺めてほわんほわんと歩きました。


多摩川中央公園に到着。
下流へ向かって南下します。


お昼は花の下で妹手作りのお弁当。
おむすびを2つもいただいてしまいました!
花びらがお弁当に降りかかります。

 
頭上の花と青空。
花の下でこんなにのんびりとお弁当をいただいたのは、久しぶりです。
息子が小さいときには、よくお弁当を持って、
あちらこちらにお花見にいきました・・というより、
公園にしかいけなかったのですけれど(笑)

 
土手に春の花がお日様を浴びて嬉しそう♪

 


お弁当を食べたところを振り返ってみました。


ベビーリーフ。


その下に咲くハコベ。


猫も隠れています。

 
風が強くなってきました。


ずっと下流へまだまだ桜並木は続きますが、引き返します。


JR五日市線の鉄橋をくぐります。


梢に雲がゆったりと。


あら、雪柳も満開。
地上の雲のようです。


むんと匂います。


遠景のお山。
奥多摩三山(三頭山、御前山、大岳山)などが見えます。

 
若い木はまだ満開ではありませんが、木下には花が散らばっています。
1枚1枚の花びらではないので、ヒヨドリなど蜜を吸いにきた
鳥が散らしたのかもしれません。

 
これはムクドリ。
番いでした。

花の名所、羽村の堰はさらに上流です。
羽村の堰から玉川上水が分岐しています。
玉川上水はここから四谷大木戸まで。
地図でたどると、三鷹あたりで見えなくなってあれ?と思いますが、
部分部分暗渠化しながら、健在のようです。
井の頭公園のあたりでまた見失いうろうろしていたら、
神田川が井の頭公園から始まっているのを発見。
これも辿っていくと、中野で善福寺川と合流し、
さらに先日花見をした江戸川橋まで続いています。

上空から見ると、うねる多摩川の流れにそって白い桜が続いているのでしょう。
飛行機から見下ろすと日本には驚くほどたくさんの桜の木があるのだと、
聞いたことがあります。

お天気に恵まれて、楽しい花見となりました。

藤野の桜

2010-04-04 21:15:45 | 自然
今年は開花してから雨や冷え込む日が続き、
都心では満開になりましたが、ここ相模原市のはずれでは、
まだ足踏みしている感じです。

 
職場の枝垂桜。


まだ幼い木です。

 
ほんのりとした桜の色とやわらかな若葉の色。

  
第二駐車場の桜。

 
毎年、仕事帰りに見にいく正念寺の枝垂桜。

 
去年は夕日に映えてそれはそれは夢のようでしたが
樹齢800年を越える老木です。

 
 




隣の葛原(とずらはら)神社の染井吉野。 


厚い雲が空を覆い、もうあたりは暗いです。

染井吉野も枝垂桜もようやく開花したものの、
なんだか元気がありません。
寒いし空も暗くて、花が縮こまっています。

明日は雨だというし、まだまだ足踏みは続くようです。

  
3日前満開になった水仙。
元気いっぱい!





江戸川橋の桜

2010-04-02 23:00:44 | 自然
朝から大風と雨の春の嵐。
駅まで歩く途中、傘がおちょこになりました。(´・ω・`) きゃあきゃあ 
中央線も遅れ、他の線も遅れと運休。

題「桜」の歌の勉強会のあと、ホテルメトロポリタン2階「花むさし」
で新会員のお2人を交えてランチのちらし寿司¥1500をいただきました。
 

風雨が治まったので、江戸川橋へお花見に。


江戸川橋上からのぞむ公園。
江戸川橋公園は神田川沿いの遊歩道を歩きながら桜が楽しめます。

 
花は満開です。
神田川を挟んで、対岸は早稲田です。
今年の夏の全国大会の会場からここが見えるはず。


昨年もここらで写真を撮りました。

 
大滝橋より。


空がまだ暗いです。
昨年と同じルートですが、雨上がりの道を歩いている人もあまりなく
空いていました。

    

道すがら関口芭蕉庵のお庭を見学。
 
江戸時代初期、神田上水の水役として出府した松尾 芭蕉が、
深川芭蕉庵に移るまでの4年間、関口竜隠庵(のちに関口芭蕉庵)に
住んでいたそうです。

 
江戸時代からの名所だったのですね、廣重もここの画を描いています。
左は名所江戸百景「せき口上水端はせを庵椿やま」。
右は絵本江戸土産「関口上水端芭蕉庵椿山」。


建物は句会などに利用されているそうで、見学はできません。

    
小さな池をめぐる小さなお庭でした。


いつもは閉鎖されているらしい東門ですが、
お花見シーズンは開いているのでしょうか、門の内部から見た神田川。

 
芭蕉庵を出て、右へ上がると胸突坂。


凄い傾斜なので見るだけにして、そのまま神田川沿いに新江戸川公園まで。


ここいらへんで神田川とお別れです。
川沿いまだまだ桜は続いています。

 
新江戸川公園。もと細川家下屋敷の庭園。


公園から続いている永青文庫は外から眺めるだけ。
20日から国立博物館で永青文庫所蔵の細川家のお宝が公開されるはず・・
「細川家の至宝-珠玉の永青文庫コレクション-」楽しみです♪

 
椿山荘のお庭散策。
昔より椿が自生する山であり「つばきやま」と呼ばれていた土地で、
江戸時代には芭蕉庵が隣接する景勝地、
明治時代は130年前に山縣有朋が築庭、
以来受け継がれてきた歴史ある庭園だそうです。


若冲の羅漢像が数体。


「紅獅子」という椿、ボリュームがあります。


フォーシーズンズホテル2階の「みゆき」で桜アイスクリーム900。
ご一緒のTさんはお抹茶セット1200。
「みゆき」は本格的な日本料理店なのですが、
お店手前の廊下のガラス窓沿いに席が出してあり、喫茶が楽しめるのです。
昨年偶然見つけた、ゆっくりできるお気に入りの場所。
昨年と同じ椅子に座って、三重塔と桜を眺めながら時を忘れてお喋りしました。

神田川沿いを戻るとき、江戸川橋公園では提灯が灯り、
ビニールシートを広げた会社の宴会が始まり、
屋台でビールやジュース、おでん、焼き鳥などが売られていました。
(´・ω・`) いいなあ、お腹すいた。

帰ってから神田川について調べてみたら、
井の頭公園の湧水が隅田川にまで続いていると知り、仰天。
御茶ノ水駅のところの聖橋がかかっている神田川はここの下流なのでした。
もともとあった川を人の手を加えて、江戸の水の供給に役立てたのでした。
地理に弱い私は頭ぐるぐるなのですが。
(◎ω◎) 高田馬場→目白→御茶ノ水?え?