
松岡美術館
現在、「吉祥のうつわ―中国陶磁にみる祝い寿ぐ文様の世界―」
松岡美術館は目黒駅より徒歩15分、自然教育園に隣接しています。
南北線白金台から近いですが、わが家からはJRが便利。
庭園美術館までは行ったことがありますが、その先は初めてです。


松岡美術館、創立者松岡清次郎さんのご遺志なのでしょうか、
「ゆっくりと美しいものを楽しんで下さい」という雰囲気です。
建物はこじんまりとして美しく、小さいながら庭園も手入れが
行き届いており、心地よい時間を過ごすことができます。
展示もいろいろな点で見やすかったです。
①館内、フラッシュをたかなければ写真撮影はOK!
(音がうるさいので携帯電話による撮影は駄目ですが)、
お気に入りの作品を記録できます!
国立近代美術館常設では撮影OKでしたが、
申し出てシールを貼ったりせねばならず煩雑ですし、
国立博物館常設では、部分的に撮影禁止でした。
ここでは自由に撮れるのが有難いです。
さっさと撮ったつもりですが、他の方のご迷惑に
ならなければよかったのですけれど。
②展示品の解説、「QRコード解説」がわかりやすかったです。
携帯電話のバーコードリーダーを利用した解説です。
初めての経験なので、一瞬、おおっ(・ω・;A どうやるのだろう?
とあせりましたが、慣れると簡単。
QRコードに携帯をかざすと、解説が読み取れます。
記録しておけば家に帰ってからの資料になります!
③ほどよい混み具合。
私が行ったのは平日の午前中だったせいもあるでしょうが、
他の大きな展覧会の混雑に辟易していたのでとても有難かったです。
大きな展覧会は会期終了近くなるとテレビで煽ったりするので、
地味な内容でも信じられないほど混みます。
ここでは一つ一つの作品を心ゆくまで鑑賞できました。

明るいエントランスには彫刻作品が展示してあります。
まずブールデルの「ペネロープ像」。
突き当りの緑が庭園です。

1番お気に入り、ディエゴ・ジャコメッティの「猫の給仕頭」。
彫刻家のアルベルトの弟さん、建築彫刻が専門。


彫刻や正面のお庭も椅子に座って鑑賞できます。
展示室は1階2階合わせて6つ。
順路はないみたいなので、まず左側の素敵な階段を上って2階へ。
(´・ω・`) わくわく


階段の途中にも彫刻があって、眼下にはお庭も見えます。

2階から見たお庭の桜。

見事なお雛様が廊下に置いてあります。
内裏の建物まで作ってあるのですね。
①東洋陶磁器「吉祥のうつわ」のメイン。
吉祥の文様として龍、麒麟、鳳凰、蝙蝠、桃、魚、蓮・・が
描かれたものが展示されています。


魚が吉祥文とは意外ですが、おもしろかったです。

1番好きなのがこれ! 青磁劃花魚文鉢。
魚の動きがあって、灰釉の色も水中の感じがでています。

白釉黒花魚文瓶。
写真が暗くてわかりにくいですが、魚の表情がかわいい♪

緑釉劃花蓮花文枕。首が折れそうに高くて硬そうですが、ひんやりと冷たそう。

粉彩八桃文盤一対。
蝙蝠が目出度い文様だとは。
「粉彩」はいろいろな色が出せるのですね。桃の紅色が珍しい。

釉裏紅牡丹菊唐草文鉢。この色を出すのが難しいらしいです。
銅で着色して透明釉をかけて焼くと紅く発色するので「釉裏紅」。
②日本画「華麗なる花鳥画」



近現代の花鳥の日本画。
③西洋絵画「ヴィクトリア朝絵画展」
1階は常設展示。
④ガンダーラ・インド美術

手前の菩薩と奥の仏陀の違いを初めて知った私です。
|ω・`) 悟りが境目で、服装が違うのね。



⑤現代彫刻




ヘンリー・ムーア
⑥古代オリエント美術



お庭に出ます。

まず、水鉢。


桜が散り敷く日本庭園、素晴らしい。





名残惜しいですが、お腹が空いたので移動します。
お隣の自然教育園でお昼を食べよう♪


プラチナ通り。ローソンでお弁当を買って戻ります。



不思議な建物だなあ。

