ツルの日記

38歳からはじめたバレエ。49歳の今年はポワントでバリエーションを踊り動画アップがノルマです

ジョフリー・バレエスクール―大人からのバレエ

2005年12月01日 | Diary
バレエを始めたころは、バレエや動きの解剖学系の本をかなり読んだ。でも「適度に力を入れ・・・」なんていう表現は実際にレッスンで試そうとするとさっぱりわからない。ただ上体の引き上げが必要な理由、骨や間接の種類と可動域、種々の筋肉の特性は、ともかく目指すべき方向のヒントになった。

その頃の影響でAmazonのおすすめにバレエ本やDVDが現れる。その後はスペイン語とラテンCDだったけど、今回は久々に買ってみた。Dena Simone Mossという弁護士兼ジョフリーバレエスクールの先生とAllison Kyle Leopoldというそこでバレエを習っている雑誌の編集者の共著とあったので面白いかなと思ったからだ。

確かに面白い。アメリカ人が書いた本らしくとても実用的。バレエの基本用語、基本ポジション、レオタード・シューズや教室の選び方まで写真入りで(しかもちゃんと素人の大人たちだ)懇切丁寧に説明してある。O脚タイプの人の特徴は強い筋力でジャンプがよいけど、脚は高く上がらないなんてものから上達がストップしたときの対処法、先生と合わないときはどうすればいいか、等々・・・それはそれでやはり勉強になり真面目に読んでしまったのだけど、私にとって本当に面白かったのは素人の大人のバレエは何を目指すのかいう部分だ。

6年前に書かれた本だけど、その頃からアメリカでは35歳以上のバレエ人口が急激に増えているらしい。著者もジムで散々エアロビクスやウェイトトレーニングに汗を流していたようだ。何だ、私のような人は多いのね。それがすっかりバレエ(ダンス)にはまった。

その理由は?やはり究極的には見せるためのもので、そのためのトレーニングだからだ。それに精神的にジムでは得られないものもある。私が子供の頃、大人のバレエなど存在しなかった。小さいうちから始るものだったからだ。しかし少子高齢化のせいで大人もマーケットになった。そしてバレエも一つの効果的なフィットネスとなった。確かにもうすぐ1年になるけどバレエを始めてから柔軟性が増したし、脚力、集中力がついた。

でもプロとは根本的に違うという前提を理解することが重要とこの本は強調している。プロになるような人でも7年はかかると書いてある。そう、趣味でどんなにがんばっても所詮(否定的な意味ではなく)お遊びだ。いずれポアントに進んでもそれで10回転できるようになるわけではない。そして目的も体力・年齢も違う人達が集まってするわけだからお互い比べることは意味がない。自分がどれだけやりたくて、どれだけエネルギーを注ぐかというだけの話だ。でも好きで続ければたとえ一週間に一度でもすこしずつ成果は出てくる。

バレエは基本を身に着けてしまえばピアノ生演奏のオープンクラスも受けられるし、きちんとトレーニングをしていれば60歳になっても70歳になっても続けられるそうだ。本当にそう思う。

何で私はダンスを続けるのか?それは踊っていると、うれしかったり悲しかったりという自分の感情がすごく素直に、ストレートに出せる、というか出るからかもしれない。とにかく踊りは私にとっては喜びだ。そしてまだスタートしたばかり。


「ニューヨークジョフリー・バレエスクール―大人からのバレエ」 
健康ジャーナル社 ; ISBN: 4907838255 ; 新版 版 (2005/05)

"The Joffrey Balle School's Ballet Fit"
St. Martin's Griffin ISBN 0-312-19470-652195

私はペーパーバック版を読んだので多少日本語版と構成が違うかもしれない。
(翻訳版のほうが少しページ数が少ない)





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