ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

「醜い韓国人」 加瀬英明

2006-05-05 10:46:27 | 
著者は韓国人となっていますが、おそらくは影武者臭い。本当の著者は、訳者になっている加瀬英明本人でしょう。

この本は、台湾人の学者が書いた「醜い中国人」(著者 伯陽)のパクリというか、2匹目のドジョウを狙った愚作です。私は韓国を好きではないが、それ以上に嫌いなのがこの加瀬氏当人。

初めてその文を目にしたのは、今から20数年前の青少年向けの雑誌GOROでした。右というか保守派の立場からの外交評論だったと思いますが、煮え切らない、どっちつかずの内容であったと感じた記憶があります。当時から外交評論家を名乗っていましたが、その経歴がよく分からない。百科事典の編集長のような肩書きでしたが、それにしてはその見識はたいしたことはない。

何者なのかと不思議に思っていたら、ある雑誌に気になる記事があった。その記事によると父親が外務省の大物官僚で、その引き合いでマスコミの世界で食っているらしい。どうも外交官試験の脱落小僧を父親が面倒みていた臭い。

あれから二十年以上経ちますが、未だに生き残っているからたいしたもの。最近では、いつの間にやら皇室典範の改正に絡んだ審議委員会のメンバーにも名を連ねている模様。政治権力の周辺に巣食っているいる政治ゴロとしては、まずまずの成功でしょう。

で、なにが嫌いって、騒ぎを起こして商売するのはともかく、事態が大事になると陰に隠れて出てこない。先だっての偽メールの西澤某と同じで、大物ぶるが中身の薄い人間だけに、騒ぐだけ騒いで、後始末はしないで逃げる。卑怯であり、狡猾であり、醜悪でもある。

口舌の徒の常で、鮮やかな口上と、明快な主張があると思いきや、覚悟と責任感がない。あたしゃ、この人が偉そうに御高説を述べているのを見ると、瞬間湯沸かし器よろしく不愉快、不機嫌、不満足になります。

言論の自由があるってことは、かような言論人の存在に耐えねばならないことなのかと、少々忌々しく思っている次第。兎角この世は住みずらい。難儀なものである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする