周囲を海で囲まれた日本ですが、なぜか海洋冒険小説は人気がない。いや、小説どころか、現実社会でも海を冒険の場に求める人は多くない。山田長政を輩出した国とは、とても思えない。
欧米では人気がある、海を舞台とした冒険もの。やっぱり一番人気は帆船ものです。サーベルやカットラスが剣戟を奏で、大砲の轟音が水面を震わす。派手な衣装に身を包んだ海賊たちと、金銀宝石雅やかなお宝に彩られて伝説の数々。こんなに面白いのに、なぜか日本では売れなかった。
そんな不遇な海洋冒険小説を、古くから出版していたのが早川書房。いろいろ問題ある出版社ですが、文庫本の豊富さは実に嬉しい。私のお気に入りが、表題の第一作である「海の男、ホーンブロア・シリーズ」です。
七つの海を支配した大英帝国の最盛期。大西洋から地中海、カリブ海を舞台にした、ホーンブロアの冒険譚は、彼自身の成長の物語であり、海の男の逞しさに憧れたものです。
早川書房は、売れ行きが悪いと、いつのまにか廃版もしくは休眠状態にしてしまう悪癖があり、しかも長年ほったらかしにする性悪ぶりが気に入らない。ところが近年、冒険小説の人気が上がるとともに、不人気だった海洋冒険ものにも人気が出てきた。おかげで、再び「ホーンブロア・シリーズ」が復活、再販売されているようです。
本屋さんの棚に見かけた、久々のホーンブロアの文庫本に、思わず手をとり昔の胸の高鳴りを思い出した次第。嬉しく、そして楽しいものです。
欧米では人気がある、海を舞台とした冒険もの。やっぱり一番人気は帆船ものです。サーベルやカットラスが剣戟を奏で、大砲の轟音が水面を震わす。派手な衣装に身を包んだ海賊たちと、金銀宝石雅やかなお宝に彩られて伝説の数々。こんなに面白いのに、なぜか日本では売れなかった。
そんな不遇な海洋冒険小説を、古くから出版していたのが早川書房。いろいろ問題ある出版社ですが、文庫本の豊富さは実に嬉しい。私のお気に入りが、表題の第一作である「海の男、ホーンブロア・シリーズ」です。
七つの海を支配した大英帝国の最盛期。大西洋から地中海、カリブ海を舞台にした、ホーンブロアの冒険譚は、彼自身の成長の物語であり、海の男の逞しさに憧れたものです。
早川書房は、売れ行きが悪いと、いつのまにか廃版もしくは休眠状態にしてしまう悪癖があり、しかも長年ほったらかしにする性悪ぶりが気に入らない。ところが近年、冒険小説の人気が上がるとともに、不人気だった海洋冒険ものにも人気が出てきた。おかげで、再び「ホーンブロア・シリーズ」が復活、再販売されているようです。
本屋さんの棚に見かけた、久々のホーンブロアの文庫本に、思わず手をとり昔の胸の高鳴りを思い出した次第。嬉しく、そして楽しいものです。