実を言うと、私は男女平等を信じていない。男女どころか人間平等すら信じていない。機会均等という意味での平等は、そうあって欲しいと願っている。されど、人は皆能力が異なるのだから、結果は不平等が当然だと思っている。
逞しい女性がいてもいいし、細やかな心配りの出来る男がいたっていい。男女というタイトルではなく、中味や機能で判断して欲しい。
ただ、そうはいってもやはり男と女では、違いはある。沢山ある。違って何が悪い。その違いを特徴として尊重しあえばいい。ただそれだけ。男子高、女子高があってもいいし、女性禁制の場所があってもいい。その逆も然り。
別に禁止されているわけでも、タブー視されているわけでもないのに、男性にとって妙に立ち入りづらいのが少女漫画の世界。私は妹がいた為、わりと読んでいたほうだが、思春期に入ると自然と読まなくなっていた。このあたりの心理は、微妙に不可解。
もっとも20過ぎた頃から、当時の彼女の勧めもあって再び読み出した。若干年が離れていたので、共通の話題として適当だった。なかでも気に入ったのが吉田秋生。「バナナ・フィッシュ」や「カルフォルニア物語」もいいが、スルッと私の心に入り込んできたのが表題の「河よりも長くゆるやかに」だった。
幼少期に米軍基地の隣町に住んでいたことがあり、しかも米軍の払い下げ住宅に住んでいた。近所には白人家族が何軒もあったため、私には「河よりも・・・」は、馴染みやすい世界だった。正直、あまり楽しい記憶はない。白人の子供の、日本人を見下げる態度や、酔っ払い暴れる米軍兵に好感など持てるはずもない。
それでも微かに甘く、和やかな記憶もある。ハーシーチョコレートの美味しさだったり、濃厚なオレンジジュースであったり、食べ物の記憶ばかりだが、ちょっと不愉快な隣人たちとのお付き合い。いつしか、自然な距離の置き方を身につけていたものです。
ただ、彼等白人社会と微妙に交じり合う境界線があり、そこには私ら子供たちが知らない甘美な世界があったようでした。でも、なんとなくそれが性の匂いがする世界であることに、なぜか気が付いていました。誰に教わったわけでもないのに、それが深入りすると危険な甘さを秘めていることも知っていた。
小2の夏に閑静な住宅街へ引っ越してしまいましたが、記憶の奥底にしっかり残っている。私が立ち入ることがなかった世界を、吉田秋生は淡々と、さりげなく描き出しています。いい漫画家だと思います。多分、男性誌に掲載しても、きっと人気は出ると思うのですが如何でしょう?
逞しい女性がいてもいいし、細やかな心配りの出来る男がいたっていい。男女というタイトルではなく、中味や機能で判断して欲しい。
ただ、そうはいってもやはり男と女では、違いはある。沢山ある。違って何が悪い。その違いを特徴として尊重しあえばいい。ただそれだけ。男子高、女子高があってもいいし、女性禁制の場所があってもいい。その逆も然り。
別に禁止されているわけでも、タブー視されているわけでもないのに、男性にとって妙に立ち入りづらいのが少女漫画の世界。私は妹がいた為、わりと読んでいたほうだが、思春期に入ると自然と読まなくなっていた。このあたりの心理は、微妙に不可解。
もっとも20過ぎた頃から、当時の彼女の勧めもあって再び読み出した。若干年が離れていたので、共通の話題として適当だった。なかでも気に入ったのが吉田秋生。「バナナ・フィッシュ」や「カルフォルニア物語」もいいが、スルッと私の心に入り込んできたのが表題の「河よりも長くゆるやかに」だった。
幼少期に米軍基地の隣町に住んでいたことがあり、しかも米軍の払い下げ住宅に住んでいた。近所には白人家族が何軒もあったため、私には「河よりも・・・」は、馴染みやすい世界だった。正直、あまり楽しい記憶はない。白人の子供の、日本人を見下げる態度や、酔っ払い暴れる米軍兵に好感など持てるはずもない。
それでも微かに甘く、和やかな記憶もある。ハーシーチョコレートの美味しさだったり、濃厚なオレンジジュースであったり、食べ物の記憶ばかりだが、ちょっと不愉快な隣人たちとのお付き合い。いつしか、自然な距離の置き方を身につけていたものです。
ただ、彼等白人社会と微妙に交じり合う境界線があり、そこには私ら子供たちが知らない甘美な世界があったようでした。でも、なんとなくそれが性の匂いがする世界であることに、なぜか気が付いていました。誰に教わったわけでもないのに、それが深入りすると危険な甘さを秘めていることも知っていた。
小2の夏に閑静な住宅街へ引っ越してしまいましたが、記憶の奥底にしっかり残っている。私が立ち入ることがなかった世界を、吉田秋生は淡々と、さりげなく描き出しています。いい漫画家だと思います。多分、男性誌に掲載しても、きっと人気は出ると思うのですが如何でしょう?