先週末、休日出勤をして仕事を済ませ、久々に平日に休みをとることにした。目的は上野の森美術館で開催された「井上雄彦 最後のマンガ展」だった。なにしろ今週で終了なので、最後のチャンスなのだ。
9時半開場だが、平日と思い10時頃着くと、すでに長蛇の人並み。当日券を買い券売所に行くと、時間指定の整理券を渡された。なんと私の指定時間は16時から18時。この時間に当日券を買わねば入場できないそうだ。
後6時間、もったいないので一度事務所に出て、数時間仕事をこなす。早退して上野に3時50分に到着すると、整理券を持った人が並んでいる。その長さは既に200メートルは超えている。私の後ろにも数十メートルの列が出来たから凄いものだ。
一時間ほど待たされて、ようやく入場できた。いきなり宮本武蔵の姿が筆で描かれた大きな絵に迎えられる。雑誌などで既に見ていた絵ではあるが、やはり本物は迫力がある。
まだ連載されていない部分の原画や、イメージ・スケッチと思われる絵を中心に、大小数十点が展示されている。マンガと思って入ると、魂をぶち抜かれると思う。その迫力たるや、人々を無言に追い込む。
マンガ展に足を運ぶ人は、私のような中高年も散見するが、大半は十代後半から20代の若者が中心だった。入場を待つ間、お喋りの声が絶え間なく、私は落ち着いて絵が観れないことを危惧していた。
しかし、私の心配は杞憂に終わった。薄暗い会場は、囁き声さえ稀なくらい沈黙につつまれていた。あまりの絵の迫力が、若者たちから声を奪っていた。お喋り好きそうなおばさんたちでさえ、一様に黙って絵に見入る。この画力は本物だと思う。
入場人数を制限しているだけに、思ったよりは落ち着いて絵を観れた。私はマンガの原画よりも、イメージ・スケッチを元にしていると思われる日本画が気に入った。筆で描かれた静謐さを感じる絵からは、ほのかな墨の香りと伴に強烈な意思を感じた。さすがとしか言いようがなかった。
一時間余りの鑑賞だったが、十分満たされた時間でもあった。仕事を休んでも行くだけの価値はあったと断言できる、至福の時間を過ごせて、私は満足、満足。
9時半開場だが、平日と思い10時頃着くと、すでに長蛇の人並み。当日券を買い券売所に行くと、時間指定の整理券を渡された。なんと私の指定時間は16時から18時。この時間に当日券を買わねば入場できないそうだ。
後6時間、もったいないので一度事務所に出て、数時間仕事をこなす。早退して上野に3時50分に到着すると、整理券を持った人が並んでいる。その長さは既に200メートルは超えている。私の後ろにも数十メートルの列が出来たから凄いものだ。
一時間ほど待たされて、ようやく入場できた。いきなり宮本武蔵の姿が筆で描かれた大きな絵に迎えられる。雑誌などで既に見ていた絵ではあるが、やはり本物は迫力がある。
まだ連載されていない部分の原画や、イメージ・スケッチと思われる絵を中心に、大小数十点が展示されている。マンガと思って入ると、魂をぶち抜かれると思う。その迫力たるや、人々を無言に追い込む。
マンガ展に足を運ぶ人は、私のような中高年も散見するが、大半は十代後半から20代の若者が中心だった。入場を待つ間、お喋りの声が絶え間なく、私は落ち着いて絵が観れないことを危惧していた。
しかし、私の心配は杞憂に終わった。薄暗い会場は、囁き声さえ稀なくらい沈黙につつまれていた。あまりの絵の迫力が、若者たちから声を奪っていた。お喋り好きそうなおばさんたちでさえ、一様に黙って絵に見入る。この画力は本物だと思う。
入場人数を制限しているだけに、思ったよりは落ち着いて絵を観れた。私はマンガの原画よりも、イメージ・スケッチを元にしていると思われる日本画が気に入った。筆で描かれた静謐さを感じる絵からは、ほのかな墨の香りと伴に強烈な意思を感じた。さすがとしか言いようがなかった。
一時間余りの鑑賞だったが、十分満たされた時間でもあった。仕事を休んでも行くだけの価値はあったと断言できる、至福の時間を過ごせて、私は満足、満足。